9月29日に最終回を迎えた朝ドラ「半分、青い。」(NHK)。その週初め、自称・朝ドラウォッチャーの博多華丸は自身が番組アシスタントを務める「あさイチ」(NHK)で「今週で最終回っていうけど、これでちゃんと終われる?」と不安を口にしていたが、ネット上では「華丸の予想が的中」「伏線がまったく回収できていない」「半分ホラー」「脚本家が言っていた“最終回サプライズ”って何も解決しないというサプライズなの?」といった批判の声が続出している。脚本家の北川悦吏子氏は“最終回サプライズ”を予告していたが、どうやらそれは、永野芽郁演じる鈴愛の高校時代の初恋相手だった“新聞部のこばやん”が、東海新聞記者・小林(森優作)として鈴愛に「そよ風ファン改めマザー」についての取材に来たことだったらしい。
「鈴愛の娘の花野(山崎莉里那)が教室でお漏らししたことからいじめを受け、鈴愛は転校を提案するも転校したかどうかの結果はわからず。鈴愛の親友・ユーコ(清野菜名)には、最終話3回前の9月26日に東日本大震災で被災し『だめだった』と最終回に向けての“盛り上がり要素”として死亡させた疑いが浮上。学生時代には突き飛ばすほど鈴愛の恋心を拒んだ正人(中村倫也)も、映画監督として大成するために“家族は邪魔”と離婚を鈴愛に申し出た涼次(間宮祥太朗)も、9月に入って突然『やり直さないか?』と鈴愛にラブコール。挙句の果てには律を演じた佐藤健が、今クールでかけもちしたドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)で演じたパン職人・麦田章のような口調で最終回に鈴愛に『じゃあ、俺の願いごとも言っていいスか?』とこれまでとはまったく違う口調で話し、続けて『鈴愛を幸せにできますように』とつぶやくという暴挙に出るなど、ツッコミどころ満載のまま終了した感が強いため、批判の声が続出するのもよくわかります。しかし最終回の視聴率は関東地区で23.5%、関西地区で22.3%、全156話平均視聴率は、関東地区で21.1%、関西地区で19.3%と悪い数字ではありません。つまりそれは良くも悪くも注目されていた証拠でしょう。悪口だって視聴していなければ言えませんからね」(テレビ誌ライター)
今後おそらくあると予測されるスピンオフドラマでは、回収できなかった伏線をぜひとも回収して「神スピンオフ」にしてもらいたい。