子どもが通う学校の担任は、親が決めることのできない世界ですよね。とはいえ、我が子の1年間、学校生活の質を左右する重要な存在であることは確か。もしかしたら、「えぇ~? この先生なの! がっかり…」ということがあるかもしれません。そんなときはぜひ、こんなふうに接してください。
■どんなに頼りなくても、子どもの前では悪口を言わない
子どもにとって、先生が尊敬できる存在であることは、学校生活をよりよくするためにとても重要なことです。「お母さんが言っていたけど、うちのクラスの先生ダメなんだって!」なんて言っている子は、先生の言葉を素直に受け止めず、好き勝手に過ごすようになってしまいます。
例えば、若い先生は生活や勉強面、保護者対応などで、頼りなく感じることがあるかもしれません。でも、パワフルで思いっきり遊んでくれ、子どもたちには大人気なんてことも。実際には、子どもたちをエネルギッシュに引っ張っていく力がある人が多いのです。
ですから、一面だけをみて不満を言うのは避けたいものです。とくに、心配事の発信は子どもの前では控え、「元気でたくさん遊んでくれそうな先生だね!」と、プラスに渡してあげてください。
■ベテラン先生と連携を取ってもらう
では、気になる部分や頼りないところはどうしたらいいのか? ぜひ、先生とのコミュニケーションを増やし、気になる対応については「どういった意図でやっているのですか?」と質問しましょう。返事に詰まってしまうようであれば、同じ学年の先生たちと連携を取って、よりよくしていくようお願いするのも一つの手です。先生も経験を積まなければみえないものがありますから、他のクラスの具体的な実践例を参考に、我が子のクラスにあった方法を選んでもらうといいでしょう。
ただ、こちらからの要望としてあれこれやらせるのはお互いに気持ちよくないと思いますし、特別な対応は子どもの学校での人間関係にヒビを入れてしまうことがありますから、「うちの子だけでいいのでこうしてください!」という要求は避けましょう。
■先生と一緒に考え、味方になる
新米先生だって、信頼しにくい先生だって、目の前の子どもたちをより幸せにしたいという思いのもとで行動しているはずです。その味方として、今までの先生の対応や他のクラスの情報を伝えたり、気になる点を素直に伝えたりすることは、先生にとってプラスになること。我が子の学ぶ環境づくりとして、親も協力していい部分だと思います。
影で悪口を言い、子どもに「あんな先生…」と愚痴をこぼすのではなく、一緒に子育てをしていく同志として、同じ方向を向いて進んでいけたら、子どもの学校生活はきっとよりよいものになるはずですよ。
(Nao Kiyota)