2018年‐2019年のフィギュアシーズンが始まり、チャレンジシリーズのネーベルホルン杯でロシアのアルトゥール・ドミトリエフ選手が3回転ルッツ+3回転フリップの連続ジャンプに世界で初めて成功した。
「3回転ルッツはアクセルジャンプの次に難しいとされるジャンプです。左足外側へ重心をかけて踏み切るルッツジャンプに対して、フリップジャンプは左足内側へ重心をかけて踏み切ります。ドミトリエフ選手は通常は右足で着氷するルッツを左足で着氷し、すぐにフリップジャンプへとつなげましたが、着氷の足を変えるだけでもバランスが変わってくる難しい技です」(スポーツライター)
世界初の連続ジャンプを成し遂げたドミトリエフ選手。さっそく、羽生結弦選手のライバルとなるのではないかという話もあがっている。
「ドミトリエフ選手のアドバイザー的な立場であるエフゲニー・プルシェンコが、羽生選手よりドミトリエフ選手が先に4回転アクセルを跳ぶかもしれないと、その可能性を示唆したんです。確かにドミトリエフ選手は、先シーズン2月にあったロシア選手権で、4回転アクセルを跳ぼうとして失敗したと言われています。この夏、連続ジャンプと合わせて4回転アクセルも集中的に練習したのかもしれません。羽生選手は8月下旬に記者会見で、今季中には4回転アクセルを跳びたいと語っており、もし跳べるようになったらフリーの冒頭に入れたいと話しています。足の回復具合を見ながら、少しずつ練習をしているようで、満足のいく演技ができなかった先のオータムクラシックで、勝ちたいという気持ちに火がついたと語っていましたから、4回転アクセルの成功も視野に入れて、一層力を入れて練習するはずです」(前出・スポーツライター)
ぜひ羽生選手に達成してほしい世界初の4回転アクセル。今シーズン、それを見られる日が来るのかもしれない。
(芝公子)