何だかイライラするというとき、人それぞれ、さまざまな理由があるかもしれませんが、その一つにビタミン不足ということがあるようです。
医師の藤田紘一郎さんの著書「脳はバカ、腸はかしこい」(三五館刊)によると、多くのビタミンが脳内伝達物質の合成にかかわっており、そのビタミンは腸内細菌が合成しているのだとか。つまり、腸内細菌が不足するとビタミンも不足し、脳内伝達物質が欠乏してイライラしてきてしまうというわけです。逆にいえば、ビタミンの摂取と腸内細菌の活動があれば、イライラや鬱状態を回避できる可能性があるということですね。
ちなみに、やる気を起こすドーパミンや幸せ物質といわれるセロトニンは、タンパク質の分解産物であるトリプトファンとフェニルアラニンによって、腸内で合成されるのだそうですよ。また、タンパク質分解にはビタミンCが必要なんだそうです。
では、ビタミンCを外から摂る場合は、どんな食材を選べばよいのでしょうか。公益財団法人長寿科学振興財団の『健康長寿ネット』によると、ビタミンCを多く含むのはみかん、ブロッコリー、ほうれん草、ピーマンなどの野菜・芋類・緑茶に多く含まれているのだとか。
ビタミンCは加熱すると分解されるとよくいわれますが、ジャガイモやサツマイモなどはデンプンによってビタミンCが保護されているので、調理しても分解されずに残るそう。なので、加熱メニューでビタミンCを摂るなら、ジャガイモやサツマイモをチョイスしましょう。
もし、あなたがイライラしやすいのであれば、意識してビタミンを多めに摂ってみるといいかもしれませんよ。