2017年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の続編が、2019年3月から放送されることが明らかになり、“ひよっこロス”に悩めるファンの間では歓びの声が上がっている。1回30分の番組が4回にわたって放送される予定で、最終回から2年後、1970年の東京赤坂と奥茨城村が舞台になるという。
「番組終了当時から、続編を望む声が上がっていましたが、今や国民的な女優として活躍する有村架純を始め、月9ドラマ『絶対零度』で主役を演じた沢村一樹、今期のドラマ『黄昏流星群』(フジテレビ系)で主役を演じる佐々木蔵之介など、今や主役級の俳優ばかり。スケジュールを押さえることも難しく、続編は難しいと思われました。しかし最近発表された『週刊ポスト』による〈歴代最高の朝ドラ女優〉アンケートでも、有村が1位に選ばれるなど、NHKにも続編を望む多くのファンの声が届いたようですね」(テレビ誌記者)
これまで、朝ドラの続編が制作されたのは、2000年上期の「私の青空」、2001年上期の「ちゅらさん」、そして2007年上期の「どんと晴れ」の3作品のみ。「ひよっこ」は、4度目の快挙というわけだ。しかし、そんな中「ひよっこ2」が作られることにショックを覚えている視聴者もいる。
「実は、続編がパート4まで作られた『ちゅらさん』の脚本家は、『ひよっこ』と同じ岡田恵和氏。2003年のNHK開局50周年アンケート『もう一度見たいNHKのあの番組』では人気ナンバーワンにも輝き、ファンの間では今も『ちゅらさん5』を望む声があります。ところが『ひよっこ』の続編が作られることで完全に『ちゅらさん5』の目はなくなり、残念がる声がかなり上がっているというわけです」(エンタメ誌ライター)
しかし「ちゅらさん5」制作は、現実的に難しいという声もある。
「『ちゅらさん4』が放送されたのは、2007年。その後、国仲涼子演じるヒロイン・古波蔵恵里の母・勝子を演じた田中好子が2011年にがんで亡くなりました。そして“おばぁ”の愛称で親しまれてきた、古波蔵ハナ役(兼ナレーション)の平良とみも、2015年には87歳で鬼籍に入りました。この二人のいない古波蔵家では、ドラマにならないのでは…」(前出・テレビ誌記者)
“ちゅらさんファミリー”の誰かが、同じ脚本家のよしみで「ひよっこ2」に出演するならば、話題になることは間違いないのだが。
(窪田史朗)