1996年に渡仏し、フランス人の元F1レーサーのジャン・アレジと事実婚状態となった女優の後藤久美子。この頃から「家族優先」を掲げ、ドラマや映画への出演は一切断っていた。ところが、そんな後藤が来年公開予定の山田洋次監督による映画「男はつらいよ」に出演することが決定したと11月1日発売の「女性セブン」が報じている。
それによると、同作で主役の車寅次郎を演じ続けてきた故・渥美清さんは合成画面で登場。寅さんの妹・さくら役の倍賞千恵子、その息子役の吉岡秀隆らおなじみのキャストも出演する。
今回、後藤にオファーを出したのは、山田監督だという。
「後藤は、寅さんシリーズの中、42作目に最年少でマドンナに抜擢。しかもその後、45作目まで連続して及川泉として出演しました。同映画に最多の4作出演したのは、リリー役の浅丘ルリ子もいますが連続ではありません。後藤の映画出演は寅さんが最後ですから、彼女が渡仏していなかったら、もっと出演していたでしょうね」(芸能ジャーナリスト)
しかし、ずっと断り続けていた女優の仕事を、今回はなぜ受けたのだろうか。
「後藤は、3人の子供に恵まれ、末っ子のジョンも11歳になりました。子育てがひと段落ということもあるでしょうが、いちばんの理由は芸能界デビューした長女・エレナのためでしょう。彼女はイギリスの映画製作専門学校を卒業。今後は女優として活動したいようですが、身長が156センチと小柄なので、欧米ではキャスティングされづらい。後藤としては、自身が本格復帰することで、エレナに芸能界の道筋をつけてあげたいのではないでしょうか。映画界の大御所・山田監督にエレナを引き立ててもらいたいという思惑もあるかもしれません」(前出・芸能ジャーナリスト)
いずれにせよ、再びスクリーンに映る後藤の姿には、ファンも歓喜するに違いない。