お笑いタレントの明石家さんまが10月27日放送の「ヤングタウン土曜日」(MBS)に出演し、2011年3月まで司会を務めたトークバラエティ「恋のから騒ぎ」(日本テレビ系)を“これまでで最も疲れる番組”だったと振り返っている。
独身の素人女性をズラリと20人並べ、毎週異なるゲストを迎えながら恋愛に関するトークを繰り広げる同番組は、“素人イジり”を十八番とするさんまならではの軽快な回しと切れ味抜群のツッコミが冴え渡る濃密な30分番組。ところがさんまによると、女性は全員素人だったにも関わらず、その圧が凄かったのだという。
また、「毎週毎週、なんで『から騒ぎ』だけこんだけ疲れるんやろ?(と思っていた)」「男が司会で、女が20人っていう、それだけでエネルギーが。この俺でも消耗するぐらいやからね。やっぱり女性の生きる力ってすごいねんって」と振り返り、“お笑い怪獣”のさんまですら収録後はヘトヘトだったようだ。
「疲れ知らずのさんまが明かした“最も疲れる番組”が『から騒ぎ』だったとは興味深いですが、やはり出演者の女性は全員が素人。トークも好き放題に話すような痴話モノの“未完成品”で、さんまの最終的なツッコミがあって初めてオチが付いて完成するようなものばかりでしたから、それを20人相手にこなせば消耗するのも無理はないでしょう。過去に同番組の中でさんまは“収録前と収録後では体重が1kgほど落ちている”と明かしたことがあります。何歳になっても老けずに下っ腹も全く突き出ていないさんまですが、継続してエネルギッシュで居られるのはこうした番組にも手を抜かずに全力で向き合っていたからかもしれませんね」(テレビ誌ライター)
現在は素人ではなく、プロの若手芸人をひな壇に座らせた類似番組「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)のMCを担当し、事務所の枠を超えた多種多様な芸人と絡んでいるさんま。「疲れた」とは言いつつも、やはり彼の居場所は常に熱烈なトークが展開される“戦場のド真ん中”なのかもしれない。
(木村慎吾)