木村佳乃主演ドラマ「あなたには渡さない」(テレビ朝日系)が11月10日に放送され、初回の平均視聴率は4.3%だった。23時15分スタートの深夜枠としては、まずまずの滑り出しだ。
今作は、連城三紀彦の小説「隠れ菊」が原作。これまでに2度、ドラマ化されている。
物語は、料亭の御曹司で板長を務める上島旬平(萩原聖人)と20年前に結婚し、1人の娘に恵まれ、家庭を守ってきた専業主婦の通子(木村)。そんな彼女の前に突然“旬平の愛人”と名乗る矢萩多衣(水野美紀)が現れ、「ご主人をいただきにまいりました」と宣戦布告。その場で旬平のサインがある離婚届を突き出す。
女性誌記者は「往年の昼ドラを思わせる展開にドキドキした」そうだ。
「それでも、昼ドラっぽくならないのは、豪華な出演者。木村と水野はもちろんのこと、田中哲司、萩原、荻野目慶子とベテランの演技派が顔をそろえていて、重厚感がありますよね。妻と愛人、そして料亭の女将代理を務める堀口八重(荻野目)がどう絡み、どんなバトルになるのか楽しみです」
実はこの土曜深夜枠に、各局は注目しているという。
「金曜の夜は出掛ける人も多いですが、土曜の夜は、自宅ではなくても部屋の中で過ごす“家飲み派”が増えています。その人たちを取り込もうというわけです」(テレビ誌ライター)
深夜枠だけあって、濃厚な熟年男女の艶シーンにも期待できる、大人のドラマと言えそうだ。