12月9日に放送された番組「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、ダウンタウンの松本人志が「M‐1グランプリ2018」(テレビ朝日系)の放送後に起こった騒動に触れた。審査員を務めた上沼恵美子に対する暴言を動画配信したとろサーモン・久保田かずのぶとスーパーマラドーナ・武智正剛に対して「勉強不足。上沼さんがどれだけの人かわかっていない」とバッサリ。番組のラストでまた話題がその件に及ぶと「上沼さんがいなくなったら、僕も考えるからね」と審査員引退をほのめかし、関係者を慌てさせている。
「大会翌日に放送されたラジオ番組では、上沼が『こんな年寄りが偉そうにしている場合じゃない』とした上で“引退”の二文字を口にしています。それに続く“大御所の引退宣言”に対し、『M‐1クランプリ』を主催する朝日放送は10日、『コメントできる立場にございません』と回答。困惑の色を深めているようです」(スポーツ紙記者)
漫才日本一を決定する、お笑い界の晴れの舞台に起きた今回のトラブル。酔った勢いで起きた事故などではなく、問題は根深いと指摘する声もある。
「現役の漫才師ではない“お笑い界の重鎮”が審査員を務めることへの不満が、以前からくすぶっていました。一般視聴者による審査を望む声もありますが、松本自身は『ワイドナショー』の中でその問題にも触れ、“笑いのクオリティが下がる”ことを理由に反対していました」(前出・スポーツ紙記者)
また、8日夜に放送された生番組「新・情報7days ニュースキャスター」(TBS系)にレギュラー出演するお笑い界のレジェンド・ビートたけしは、「自分たちの漫才ブームと今の時代は全然違うしネタも違う。審査員が判断しちゃいけないこともあるんだよね。だから俺、審査員やってくれって言われてもいかない」とコメント。また「『THE MANZAI』(フジテレビ系)でも、チャンピオン決めるのをやめさせた」と、発言している。
そんな中、松本はそういった空気の知った上で、「(上沼と)初の男女コンビで(M‐1)優勝を狙う」と冗談交じりに発言して笑いを誘った。この話題、あまり長引くとM‐1優勝者の霜降り明星の影が薄くなるばかりだ。
(窪田史朗)