これはヤバいよヤバいよ! お笑い芸人の出川哲朗が、大みそかに放送される「第69回NHK紅白歌合戦」の審査員に選ばれた。出川は11~14年に「大!天才てれびくん」(Eテレ)で司会を務めていたほか、今年8月には冠番組の「出川哲朗のランキング先生!」(総合)が特番として放送されるなど、NHKとの関係は意外と深い。審査員の顔ぶれを発表した木田幸紀放送総局長は「各界で人気となった方々」と評しており、出川の活躍ぶりが天下のNHKにも認められた形だ。
そんな出川の抜てきに多くの視聴者が喝采を送るなか、このニュースを歯ぎしりしながら聞いているに違いない大物芸能人がいるというのだ。芸能記者がささやく。
「デビュー50周年の記念イヤーにもかかわらず、紅白からお声が掛からなかった和田アキ子は、さぞや涙をのんでいることでしょう。出川は『アッコにおまかせ!』(TBS系)の準レギュラーで、普段は和田にアゴでこき使われる存在。1月22日には同番組にて、当時謹慎中だった狩野英孝に生電話を掛けるように強要され、世間から『パワハラ』との大ブーイングが寄せられたこともありました。そんな子分の出川が三顧の礼で審査員に迎え入れられ、対する和田自身はNHKから敬遠されたのですから、その悔しさたるや計り知れません」
なお和田と出川の関係は番組の共演者にとどまらない。10月17・18日に日本武道館で開催された50周年記念イベントの『ワダフェス』では、気志團やAKB48、鈴木雅之や横山剣ら人気アーティストが多数参加するなか、所属事務所の異なる出川がMCを務めていたのだ。
68歳の和田から見れば一回り以上も年下ながら、出川自身は54歳で芸歴が30年を超える大ベテラン。そして知名度も申し分なく、著名アーティストを相手に堂々とMCを務めることができる隠れた大物芸能人でもある。それゆえ紅白の審査員にもぴったりだったわけだ。
「今年の和田にはそんな出川の“成長”を素直に喜べない事情もあります。というのも自分は出場が叶わなかったのに、2013年を最後に紅白を卒業したはずの北島三郎が“特別枠”で出場することになったからです。北島には〈平成最後の紅白〉という特別な場所が与えられたのに、紅組を代表してきた自分はつまはじき。もろもろの事情は差し置いても、和田がさぞかし悔しい思いをしていることは間違いないでしょう」(前出・芸能記者)
果たして和田は出川の晴れ姿に拍手を送ることができるだろうか。
(白根麻子)