3月28日深夜の放送をもって最終回を迎えた「ゴロウ・デラックス」(TBS系)。この日はバラエティ番組初出演となる日本を代表するノンフィクション作家である沢木耕太郎氏がゲストだった。
本来であれば番組MCの稲垣吾郎が沢木氏に話を聞く立場だが、百戦錬磨の取材者である沢木氏に稲垣が話を聞かれる形に。沢木氏は「分の悪い戦いをしている人には加勢したくなる」と前置きし、稲垣のSMAPに対する本音を上手に聞き出した。
「稲垣がSMAPという単語を1度も口に出さず、沢木氏からの質問に言いよどむことなく回答した姿が印象的でした。SMAPというグループにおいて、稲垣は常に緊張感があったと言い、それは『このグループにいさせてもらっているというか、大企業に勤めていたみたいな感じ』とし、『独特な感覚だと思いますが、上にも2人(中居正広、木村拓哉)いて、下にも2人(草なぎ剛、香取慎吾)いたし、自分で中間管理職って言ってたんですけど、置かれた自分の立場とか、求められるキャラクターとか、ポジションみたいなものの緊張感があったのかもしれません』と、鮮やかに自己分析してみせました」(女性誌記者)
番組の最後には「8年間、毎週毎週、楽しみにしてくださった方がいて、終わってしまうのは少し寂しいんですけど、これを続けてこられたことに本当に感謝してますし、何より視聴者の方には心から感謝しています」と“隠れた人気深夜番組”のMCらしい感謝を述べた稲垣。「いつかまた、どこかでお会いしましょう。バイバイ」と両手で手を振って締めくくった稲垣に、ジャニーズタレントとして生きてきた45歳の男の人生が垣間見えたような気がした。