昨年、「女性のノーメイク出勤はマナー違反か否か?」がSNS上で論争となったことは記憶に新しいですよね。「女性の化粧はマナー」「せめて口紅くらいはするのが常識」など、マナー違反を指摘する声が多かった一方で、「身だしなみさえ整えれば問題なし」「マナー違反とまではいえない」という声も。ひと昔前なら「女性は化粧するのが当たり前」という声が圧倒的だったかもしれませんが、最近のナチュラル志向を反映してか、賛否が分かれる結果になったことは注目に値します。
このように、マナーの定義は時代によって変わっていくものといえるかもしれません。なので、常に時代の流れをつかんでいないと、いつの間にか“常識のない人”というレッテルを貼られるなんてことも。とくに、この春から新しい環境へと飛び込む人も多いでしょう。新生活をスムーズに迎えるためにも、改めて最新の女性マナーは確認しておきたいものです。
【服装のマナー】身だしなみとおしゃれは違う!?
働く女性にとっては、やはり社会人としてのマナーが気になるのではないでしょうか。とくに、オンオフの区別が大事です。メイク以外では、身なりについても気になるところです。日系航空会社でファーストクラスのサービス責任者、パーサー職などを経て、現在は各種企業研修などを行うM’sコミュニケーションを設立した大部美知子さんの著書『世界で通用する一流のビジネスマナー』(かんき出版刊)には、「身だしなみとおしゃれは違う」と書かれています。
そのポイントとなるのが、「誰にその服装を向けているのか」ということ。オシャレは自分のためですが、身だしなみは相手のためなんだそうです。つまり、ビジネスシーンでは自分視点ではなく、相手から見てどう感じるかを大切にすることが マナーといえそうです。もちろん、その内容は業種や年齢などにもよりますが、この基本だけは覚えておきたいものですね。
【喫煙のマナー】禁煙エリア以外の「喫煙OK」は思い込み!?
また、エグゼクティブや企業へコーチングなどを行うビジネスコーチ代表の細川馨さんの著書『35歳からのビジネス&マナー事典』(西東社刊)には、「自分はこれでOKと思い込んでいるときこそ危ない」と書かれています。例えば、喫煙のマナー。「禁煙エリアでなければ喫煙OK」は、実は思い込みなんだとか。というのも、喫煙エリアであっても非喫煙者がいる可能性はあるからです。とくに、ビジネスでの会食シーンなどでは、「できるだけ喫煙を我慢する、ひと言断る」のがマナーだそうですよ。
加えて、昨今の喫煙事情を考慮すれば、「加熱式たばこ」へののりかえも最新マナーといえるかもしれません。たばこが嫌われるのは、主に煙とニオイ。その点、加熱式たばこであれば、そうした配慮もできますよね。2018年10月には、「加熱式たばこ使用時の空気環境影響」という調査で、加熱式たばこは喫煙スペースの空気環境にほぼ影響を与えないということが、日本たばこ産業(JT)から発表されました。日本では「アイコス」「グロー」「プルーム」が販売されていますが、中でもニオイは皆無、空気環境への影響もなしと実証されたプルーム・テックなら、喫煙者であっても女性らしい細やかな配慮ができるとして、評価も上がるかもしれませんね。
より身近な例として、2つの最新女性マナーをご紹介しましたが、いかがでしたか? 社会生活において、マナーは欠かせないスキルです。女性らしいスマートで美しい振る舞いができるよう、ぜひ実践してみてくださいね。