今年は引っ越し難民のニュースが話題となりましたが、ようやくひと段落ついたという人、まだこれからという人もいるでしょう。確認しておきたいのは、引っ越しは荷物を搬入すればそれで終わりという訳ではないこと。近隣住民との関係をよくするためにも、ぜひ挨拶まわりはしたいものです。そこで、引っ越しの挨拶での基本マナーをチェックしておきましょう。
■いつ、どこに?
学研編集「大人の常識とマナー」(学研教育出版刊)によると、引っ越しの挨拶はできれば当日に行うもので、遅くとも翌日には済ませるのがマナーなんだそうです。一戸建ての場合は向かいの家、その両隣、自宅の両隣(裏手と隣接しているならその家も)、マンションやアパートの場合は真上と真下、両隣の部屋に挨拶にうかがうのがよいのだとか。
■誰が行く?
日本マナー・プロトコール協会の「[最新版]『さすが!』といわせる大人のマナー講座」(PHP研究所刊)によると、ちょっと意外ですが、引っ越しの挨拶はできるだけ家族全員で行くのがよいのだそうですよ。
■何を持っていく?
持っていくのは500~1,000円相当のタオルや石鹸、焼き菓子など。あまり高価過ぎると、相手が気を使ってしまうので気を付けましょう。引っ越しの贈り物の水引は、紅白蝶結びの水引に、「御挨拶」や「粗品」と書くそうです。
■何を言う?
挨拶に訪れたら、自分の名前や「今後ともよろしくお願いします」という旨を伝えます。荷物の搬入などで迷惑をかけた場合は、お詫びも忘れずに。
新生活を快適に過ごしていくためにも、挨拶まわりはしっかりと行っておきたいものですね。