4月14日にスタートした原田知世の主演ドラマ「あなたの番です」(日本テレビ)の先行きが、早くも危ぶまれているようだ。初回放送の視聴率は8.3%に留まり、日曜22時枠で「今日から俺は!!」、「3年A組」と続いてきた好調な流れを断ち切ることに。そしてマンションを舞台に住民が次々と死んでいくというサスペンス系のストーリーにも、懸念の声があがっている。
「番組の公式サイトではトップに『毎週、死にます。』との煽り文句を入れており、その宣言通りに第1話のラストでは管理人役の竹中直人が転落死しました。ただ気になるのは本作が半年間にわたって放送されるということ。最低でも全20話を超えるのは確実ですが、公式サイトによるとこのマンションには全部で31人しか住んでいないはず。そんな小さな物件で20人以上がバタバタと死のうものなら、世間を揺るがす大事件としてマスコミの取材攻勢に遭うのは確実です。それに警察や管理会社も厳重な監視を行うでしょうし、そうなったら生き残った住人もとても住んではいられなくなるのではないでしょうか。まあ、ドラマの話ですけど」(テレビ誌ライター)
そんな疑問に加えて一部の視聴者からは、今後の展開次第では同ドラマの鑑賞をやめるとの声もあるようだ。子育て中の女性誌ライターが指摘する。
「第一話ではさっそく、シングルマザーの母親に放置されがちな保育園児の姿が映し出されました。そのほかにも三倉佳奈の演じる夫婦に小学生の子供が2人おり、全部で3人の幼児・児童が住んでいます。この中の誰か一人でも死ぬのであれば、それはつらい展開です。ただでさえ昨今、見るに堪えない児童虐待のニュースが世間を騒がせているのに、なぜドラマの中でも子供の貴重な命が失われなければならないのか。単なるドラマチックな演出として子供が死ぬのであれば、子を持つ親としては観たくないです」
ただでさえドラマや映画が人の命を軽く扱いすぎていると批判される昨今、本作ではどのように毎回「人の死」を描いていくのだろうか。
(白根麻子)