本格的な和食を作ろうとすると、材料費も時間もかかる……。そんな場合は、使用する調味料を工夫するとよいでしょう。さまざまな調味料があらかじめバランスよく配合されているものなどを活用するだけでも、短時間でしっかりした味をつけることができますよ。
例えば、出汁をとって醤油で味付けをしなくても、「ダシ醤油」があれば1回で味付けが可能になります。最近では、「めんつゆ」や「焼き肉のたれ」、「ポン酢」なども、鉄板の調味料になってきましたよね。
料理研究家の青木敦子さんによると、時短と本格的な味付けのどちらも実現できる次世代の鉄板調味料は、「料理酒」「ドレッシング」「オイスターソース」の3種類なんだとか。これらを活用すると、味付けの失敗が少なく、うま味とコクがある料理を作ることができるといいます。
料理酒は食材の臭みを消しながら、うま味とコクをプラスして料理の美味しさを底上げしてくれます。加塩タイプを使えばほんのり塩味が付くので、その他の調味料を使う量も少なくて済みます。和洋中にこだわらず、すべての料理に使えます。
ドレッシングは酸味と油分があるので、しっかりした味付けで調味料としても大活躍します。オイスターソースはカキのうま味と塩気、甘味があり、濃厚な風味が特徴。料理にうま味とコクを与えてくれます。中国発祥の調味料ですが、和風洋風にも使えますよ。また、自分や家族の好みに合わせて食べるときには、「ケチャップ」「マヨネーズ」「コショウ」なども、味を調整するのに役立ちます。
時短だけでなく、好みに応じた味の調整ができると、大家族や子どもと大人で味付けを変えたい場合などに重宝しそうですね。また、ドレッシングは種類が豊富ですから、さまざまな味に変化させることが可能です。料理の“新・三種の神器”ともいうべきこれらの調味料、ぜひご家庭にストックしてくださいね。
(Nao Kiyota)