俳優・松坂桃李が主演するドラマ「パーフェクトワールド」(フジテレビ系)の第7話が6月4日に放送され、関東地区の平均視聴率は6.1%ながら、関西地区の平均視聴率は10.0%と二桁代をキープ。今期唯一の本格的な“純愛ドラマ”だけに、今後の展開にも注目が集まっている。
「このドラマは、大学時代の事故で下半身が不随になった建築士・鮎川樹(松坂)と、高校時代の同級生・川奈つぐみ(山本美月)が織りなす純愛ラブストーリー。第5話のラストで、2人は“自分がいない方が相手が幸せになれる”との思いから別れてしまい、つぐみは自分のことをずっと片思いしている幼馴染・是枝洋貴(瀬戸康史)と付き合い始めるという展開に、『是枝がんばれ』『是枝の優しさが切ない』といったコメントがネットには寄せられています」(テレビ誌ライター)
第7話では是枝(瀬戸)がつぐみ(山本)を東京でデートに誘い、プロポーズ。つぐみは是枝の思いを受け入れプロポーズを受け入れるのだが、つぐみの心がまだ揺れていることを知っている是枝は「つぐみの中が俺ひとりになるまで待つわ」と答える姿に「つぐみにイライラした」「ヒロ(是枝)に失礼だと思わないのか」といった声も上がっている。
「この作品を手掛ける河西プロデューサーは、『障害を抱えた方のリアルな生活を描いた王道のラブストーリー』と前置きした上で『恋愛ものは、世帯視聴率で言えば高い数字が狙いづらいジャンル。ですが、最近の恋愛ドラマのバズり方を見てもわかるように、熱量の高いジャンルであり、若い人たちは良質のラブストーリーをもっと求めている』と期待感をにじませている。しかし、何か物足りなさを感じてしまう視聴者が多いのも事実のようです」(前出・テレビ誌ライター)
その辺りを恋愛ドラマに詳しい制作会社プロデューサーは、こう見る。
「昨年10月期に話題になった『中学聖日記』(TBS系)では、有村架純の相手役を務めた岡田健人が新人ながら大ブレイク。また前期話題を呼んだドラマ『初めて恋をした日に読む話(はじこい)』(TBS系)では、横浜流星が“ゆりゆり旋風”を巻き起こすなど、恋愛ドラマには起爆剤が必要。漫画原作があるとは言え、樹(松坂)とつぐみ(山本)に振り回される“当て馬”(是枝)だけの役どころでは、『瀬戸康史の無駄遣い』と言われても仕方がありません」
いよいよドラマも佳境。「がんばれ是枝」の期待に応え、原作にはない瀬戸康史演じる是枝の姿をぜひ見て見たい。
(窪田史朗)