お笑いタレントの楽しんごが6月16日、「サンデー・ジャポン」(TBS系)にVTR出演し、吉本興業に蔓延する“闇営業”の実態について語っている。
楽しんごは所属事務所である吉本興業を仲介しない直の営業に勤しんだことが原因で、既に同事務所から契約解消の処分を受けており、各メディアによって大々的に報じられると、自身のインスタグラムに投稿した「闇営業なんてみんなやってるわ!」との内容も大きな話題を集めていた。
中性的なキャラクターを生かした“ドドスコ、ドドスコ、ラブ注入”のギャグでかつては大ブレイクを果たしていた楽しんごだが、番組内で「ブレイク後はほとんど仕事もなく、オーディションもなかった」「直の営業をやっていないと生活できなかったですね」と当時を回想。また、「バレるやつは全部吉本(興業)を通してたんですけど、バレなさそうなのは結構やってました」と明かし、現在では「めちゃくちゃ反省してます」とも話している。
「一般的に、数が大量に存在する“お笑い芸人”はブレイクまでの貧乏時代や、売れない時期はアルバイトと並行しながら活動するのが普通ですが、楽しんごのように『エンタの神様』(日本テレビ系)などの著名な地上波番組に出演した芸人は顔が知られている為、一旦売れてしまってからのアルバイト生活への切り替えを嫌がる傾向にあります。しかし、彼が“ブレイク後にほとんど仕事が無かった”のは、数少ないテレビ出演を果たした際に次のチャンスに繋げることができなかった本人の責任という見方もできます。一発屋芸人はブレイク中に“二発目”を考案せず、いつまでも同じネタを繰り返しているケースが多く、最近ではチョコレートプラネットのように一つのネタが当たった際に、すぐに次のネタを用意しておくような周到な準備が求められます。楽しんごは単にそのキャリア設計がうまくいかず、千原ジュニアが“ヨゴれ”とも糾弾した闇営業に手を染めてしまったということでしょう」(エンタメ誌ライター)
仕事の少なさや生活の困窮を闇営業のスケープゴートにしている節がある楽しんごに対して、ネットでも「この人に需要はないと思います。所詮一発屋だったのではないでしょうか」「下積みから頑張ってM-1取って今では休みなく働いてる人も居る中で、楽しんごも多少はチャンスあった訳だから」「面白くないから仕事ないんでしょうね」との厳しい声が寄せられており、“売れない”ことと闇営業に手を出すことは切り離して考えるべきとの見解も多い。
今後、楽しんごはYouTubeで活動していくとの可能性も囁かれているが、皮肉にも今回の騒動により、良くも悪くも“プチ再ブレイク”を果たしたことは事実かもしれない。
(木村慎吾)