7月1日からのフィギュアスケート新シーズンのスタートに際し、木下工務店を傘下に持つ木下グループが6月25日、フィギュアスケート男子シングルの2018‐2019世界選手権銅メダリストのヴィンセント・ジョウ選手と所属契約を結んだことを発表した。
木下グループには宮原知子選手や島田高志郎選手などが所属しているが、ジョウ選手も木下グループの一員として、2022年の北京オリピックに向けて練習を積んでいくという。
しかし、そんな木下グループの発表に対して、一部のネット民からブーイングが起こっているというのだ。
「木下グループが日本人選手ではなく外国人選手を支援するのか、木下グループのイメージが悪くなった、など『試合で戦うことになる外国人選手を応援することはけしからん』という論調のコメントが数多く書き込まれました。けれども、書き込んだ人の中には、フィギュアファンではない人もいるのではないでしょうか。というのも、木下グループはかつて高橋大輔選手のスポンサーだったことはもちろん、長年にわたって『ジャパンオープン』の協賛もしているなどフィギュアスケート界に多大な貢献をしてきた企業ですからね。それに、日本ではシングルの競技に注目が集まりがちですが、ペアやアイスダンスの選手や競技も支えています。スポーツの世界では国境を越えてサポートし合い、技術を高め合うことは決して珍しくないんです」(スポーツライター)
一説には、ジョウ選手が日本に拠点を置いて濱田美栄コーチの正式な指導を受けることになったと言われている。日本でかかる費用をまかなうために、同じく濱田コーチを師事する宮原知子選手も所属している木下グループがサポートをすることになったのではないかと言われている。
想像してみてほしい。羽生結弦選手は所属しているカナダのクリケットクラブでサポートを受けているというが、カナダ人から「羽生選手は日本人なのにカナダでサポート受けるなんてとんでもない」と言われていたら…。
見る側もスポーツマンシップにのっとり、気持ちよく応援したいものだ。
(芝公子)