子どもは、体を思いっきり動かすことで体力がついていきますし、たくさん考えることで考える力が伸びていきます。ですから、子どもたちの能力を伸ばすには、その能力を使ってできる遊びに熱中させてあげることが近道です。「知育」は高価な玩具やドリルを買わないとできない……と思っていませんか? 身近なものや自然のものでも知育は可能です。これらを活用して、子どもにたっぷりと刺激を与えてあげてください。以下に、子どもの思考を豊かにする遊びを3つご紹介します。
■「音」遊び
外で救急車のサイレンがなったら「どうしたのかしら?」と耳を傾け、雨が降ったら目をつぶって雨の音を感じてみる。たったこれだけでも子どもは音に興味を持ち、普段の生活でもさまざまな音に耳を傾けるようになります。他にも、コップに水を入れて箸で叩いたり、ペットボトルなどの筒状の入れ物に石やビーズを入れてマラカスのように奏でたり、手作りの楽器で遊ぶこともオススメです。音の高低を感じ、自ら音を出すことの楽しさを体験させてあげましょう。
■「空間」遊び
空間認知や立体の感覚を身につけるには、実際に触って感じることが大切です。ご家庭に立体ブロックがあれば、ぜひ頻繁に活用してください。また、大きな段ボールを秘密基地にして入ってみたり、風船を膨らませて平面が立体になるのを発見したり、生活空間の中にはさまざまな立体が隠れていますから、積極的に触らせ感じさせてあげましょう。紙粘土などでいろいろな形・大きさのブロックを作るなど、手作りの立体で形作りを楽しむのもオススメです。
■「ボール」遊び
体力と思考力を同時に鍛えることができるのがボール遊びです。高価なボールでなくとも、紙風船程度のものでOK。ぽんぽん投げて遊び、浮いたり落ちたりする不思議を体感したり、手や足でボールを操る経験を積んだりすることで、手足の力だけでなく立体感覚も養うことができます。紙風船のように力の入れ方によって形が変化するものは、遊んでいる間に工夫や発見をたっぷりすることができます。室内など硬いボールを使えない場所でも、貴重な経験を積むことができますよ。
何気ない遊びも、工夫次第で「知育」にすることができます。声かけ一つで子どもたちに考えさせ、工夫させることもできますから、知育のレベルをどこまでも高めることができます。子どもと一緒に遊びを楽しんで、お互いの脳を鍛えてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)