ジャニーズ事務所が民放テレビ局に対し元所属タレントを起用しないよう圧力をかけたとして、公正取引委員会による同事務所への注意があったと報じられているが、その背景には“熱心なファン”の働きかけが見え隠れしているようだ。
2016年をもって解散したSMAPの元メンバーである香取慎吾や草なぎ剛、稲垣吾郎らをテレビ出演させないようジャニーズ側が各放送局へ何らかの圧力をかけていたのではないかとの疑いを元に、公正取引委員会は同事務所を調査の末に注意勧告したと複数メディアが報道。ジャニーズ側はそのような圧力はなかったと公式サイト上で反論しているが、同事務所を退所したタレントがその後、あからさまにテレビ出演回数を激減させる傾向にあることから、「スッキリ」(日本テレビ系)MCの加藤浩次も「そういうのが暗黙にあるっていうのが分かってる」などとコメントしている。
また、驚くべきは公正取引委員会を動かしていたのがSMAPの熱心なファンだった可能性が高いということだ。
「どうやらインターネットやSNSでの横のつながりを駆使し、一部のSMAPファンが香取や草なぎ、稲垣らの受けた冷遇や、退所した途端のレギュラー番組からの降板の事実などをまとめた抗議メールを公正取引委員会へ複数回にわたって“送りまくって”いたようです。ツイッター上にはファングループが同委員会へ送信したとされるメールの一部抜粋画像などが拡散されており、同じSMAPファンの間で“1日5通”の抗議メールを毎日委員会へ送り続けるというノルマがあったとする証言ツイートも見受けられ、『公正取引委員会にメールしたのは無駄じゃなかったんだね。嬉しくて泣いた』『委員会がついに動いてくれた。辛いことを思い出して泣きながらメールしたのが届いたのだろうか』といったつぶやきも散見されるほどです。委員会は度重なるファンの叫びをキッカケに動いたのかもしれませんね」(テレビ誌ライター)
ファンの悲痛な声は、退所組の3人をテレビの世界に引き戻すことができるのだろうか。今後の展開にも注目したい。
(木村慎吾)