出産は喜ばしいことなのに、「これから家族で協力してうまくやっていけるか不安…」と思う女性は多いのではないでしょうか。とくに、働く女性は不安要素もたくさん出てきてしまいますよね。せっかく子宝に恵まれたのだから、安心して子育てを楽しみたいものです。そこで、出産前に整えておきたい「働きながら子育てをするために必要な準備」を、3つご紹介しましょう。
■暮らしの環境
実家が近くにあるかどうかは、働く上で大きなポイントですよね。両親にいつでも頼ることができるなら、子どもが急な病気になった場合でも安心して働くことができます。一方、近くに頼れる家族や親戚がいないときは、近くに子どものサポート施設がどれだけあるかを確認しておきましょう。病院はもちろん、急遽預けたくなった場合に連れて行くことができる保育施設があるか、小学校入学後に放課後預かってくれる施設があるか。また、確実に利用できるのか、抽選などが発生するのか、そういったことも事前に知っておきたいですよね。できるだけ早いうちに、周辺の施設を調べておきましょう。
■職場の環境
時短勤務が可能か、急遽休みが欲しくなった場合に対応してもらえるか、普段の出勤方法を調節したい場合はそれが可能か……。出産後の相談では、必要なサポートを受けられない場合に退職を選択しなければならなくなるケースもよくみられます。時間に余裕があると会社側も態勢を整えやすいですから、出産を考えたら今後の展望として相談しておくことをオススメします。筆者は子どもたちの教育現場で働いているため、「急に授業に出られなくなった場合の対応」などを相談することが不可欠でした。
■子育て・教育の環境
一口に教育環境といっても、保育園なのか幼稚園なのか、学校はどこに通わせたいのか、公立の小学校の場合は通学にどのくらい時間がかかってどんな環境で学習ができるのかなど、さまざまです。このように、子どもの教育に関わる環境についても、できるだけ早く情報収集しておきましょう。当初は考えていなかった小学校受験も、子どもの性格や能力を鑑みて挑戦することになった、というケースもあります。住んでいる地域の状況や教育施設へのアクセスなど、選択肢がある場合はゆっくり時間が取れるうちに調査しておきたいものです。
子どもの成長はあっという間ですから、前もっていろいろなことを準備しておかないと、「心と体がついていかない…」となりかねません。「知っていたら選べたのに!」という後悔をするのであれば、事前に調べておいて自信をもって選びたいですよね。
大切な子どものためにどんな暮らしを選ぶのか、仕事はどうやって続けていくのか、近くでサポートしてくれる人々の意見を取り入れながら検討していきましょう。
(Nao Kiyota)