子どもたちの学びの現場では、親御さんから「うちの子、ネガティブで…。『どうせできないよ!』『きっとつまんないし…』が口癖で、挑戦意欲がないんです」というお悩みをいただくことがあります。そんな場合は、次のように毎日の「夜の過ごし方」を工夫してみてください。
■今日あった楽しいことについて話す
大人でも同じですが、寝る前に心配事についてあれこれ考えたり、明日は嫌なことがあると思っていたりすると、なかなか寝付けなくて翌朝スッキリ目覚めることができないこともあります。ですから、寝る前には楽しかったことやうれしかったことについて、子どもと話すのがオススメ。満足感に包まれて眠ることで、翌朝を元気に迎えられやすくなります。「今日はとても嫌なことがあった」という場合は、明日はどうすると楽しくなるか、一緒に作戦を立ててあげるのもいいでしょう。
■明日以降に楽しいことを予定する
未来に楽しみなことがあると、それだけで日々を明るく前向きに過ごせるようになりますよね。大好きなおやつを作ろう、お母さんと一緒に図書館に行こう、家族で買い物に行こうなど、小さな楽しみでOK。少しくらい苦手なことや辛いことがあっても、子どもは「がんばろう」と思えるはずですよ。
■何もなければ「よかったね」と声をかける
今日の楽しかったことを尋ねると、「楽しいことなんか何もなかった!」などと言って、怒り出す子もいるかもしれません。そんなときは、「嫌なことがなくてよかったね」「いつも通り過ごせたね」と、無事に過ごせたことをプラスに捉えさせてあげましょう。「楽しくないとダメだと思っていたけれど、何事もないことって実は幸せ」と気付けると、人生観が大きく変わったりします。喜びや幸せの基準は、無意識に自分で決めていることです。小さなことにも喜べるようになると、日々を前向きに、幸せに過ごせるようになりますよ。
(Nao Kiyota)