闇営業問題で、吉本興業幹部を批判して去就が注目されていた極楽とんぼ・加藤浩次が8月9日、自身がMCを務める生番組「スッキリ」(日本テレビ系)で、吉本残留を表明したことが波紋を呼んでいる。
「以前、この番組で吉本の幹部がやめなければ『吉本をやめる』と豪語していた加藤ですが、自身が提案した“エージェント契約”を同社が導入することが8日に行われた『経営アドバイザリー委員会』より発表されたことから一転、『吉本と向き合おうと思う』と残留の意思を表明。一連の“加藤の乱”は、ここに来て収束に向かいつつあります」(スポーツ紙記者)
今回、加藤が提案した“エージェント契約”は海外ではポピュラーだという。ダウンタウンの二人、東野幸治、ナインティナインの岡村隆史やロンドンブーツ1号2号の田村淳たちと相談の上、松本人志が大崎会長に提案したと加藤は経緯を番組内で説明した。
「これには生番組『グッディ!』(フジテレビ系)に出演した元吉本の芸人・インタビューマン山下も『吉本の芸人の8割が賛同するのではないか』とコメント。6日に大崎会長と二回目の会談を行った加藤は『僕はああいう言葉を吐きましたけど、(エージェント契約なら)残るという選択肢を考えています』と話し、大崎会長からも『それもわかった』と言質を得ているとコメント。雨降って地固まる。“加藤の乱”をきっかけに、吉本の中でも加藤の存在感がなお一層増したことは間違いありません」(前出・スポーツ紙記者)
しかし、「ことはそう簡単ではない」と見る向きもある。
「8日に配信された『日刊ゲンダイDIGITAL』によると、『どんなに売れていようが、一度でも吉本興業に反旗を翻した芸人の末路は哀れ』とした上で、今回のトラブルがきっかけで仕事が激減。『プライドを守るために来年3月までに「スッキリ」の自主降板を申し出る』。さらに加藤の後任は『女優の蒼井優と結婚して、好感度の高い南海キャンディーズの山里亮太ではないか』とも報じています」(夕刊紙デスク)
確かに加藤が“エージェント契約”を結べば、吉本としては従来の“マネージメント契約”の芸人を優遇した方が得策であることは言うまでもない。収まったかに見える“加藤の乱”。加藤の思惑通りの結果となるのか。この問題の行方は果たして。
(窪田史朗)