妊娠が分かるとうれしい反面、仕事をしている場合は不安なことも出てきますよね。最初に悩むのは、「いつ上司に報告しようか…」ということではないでしょうか。子どもの性格や体質が一人ひとり違うのと同じように、妊婦中の体調や心の変化も、一人ひとり違います。周囲の協力を仰ぐかどうかは、慎重に考えたいところですね。
■安定期に入る前に伝える場合
一般的に、「安定期」は妊娠5ヵ月頃といわれていますが、それよりもずっと前に悪阻(つわり)に悩まされることもあり、安定期まで妊婦がこれまで通りの生活を続けられるとは限りません。体調が安定しない場合、安定期を待たずに上司に報告をするケースが多いようです。
筆者は妊娠1ヵ月の時点で腹痛や吐き気に襲われ、発熱も……。数日間、午前中に通院してから出社することになりました。その後も体調は安定せず、このまま隠していても出勤できない日数が増えたり、勤務中に体調不良になったりすることで、周りの方々に迷惑をかけることが増えてしまいそうだと判断し、2ヵ月目に入った頃に上司に報告・相談することを選びました。
一方で、「安定期までは流産の可能性もある」ため、報告がためらわれるケースも。出勤方法の調整や就業中のサポートが必要な場合は、その点も考慮して体調第一で判断したいですね。
■安定期に入ってから伝える場合
「妊娠が発覚した時点で既に妊娠3~4ヵ月だった」場合のように、ほとんど体調の変化を感じないまま、悪阻もなく安定期まで過ごせるケースもあります。日常生活も変わらず続けることができ、とくにサポートや配慮が必要ないという場合は、安定期に入ってから報告する方が多いようです。
とはいえ、順調に不調なく過ごしていたが、安定期の手前で体調の変化が起こったというケースも。安定期に入ってからの報告を決めた場合でも、日々体調と相談して柔軟に対応する必要がありますね。
■判断基準は心と体の状態
妊娠中は体調に変化がなくても、感情の起伏が激しくなるなど、心の変化に戸惑うこともあります。いつもと同じ通勤方法なのに、急な発汗やイライラに襲われるなど、悪阻はないけれど苦しい日々が続きます。いつ心や体に変化が起こるか分からない妊娠初期は、いつでも自身の体調を気遣い、必要があれば周囲の協力を得るようにしましょう。「このまま伝えずに、今まで通りの生活ができるかどうか」を鑑み、報告のタイミングを決めることをオススメします。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)