ジャニーズ事務所所属タレントに“笑い”は必要か。「東スポWeb」による9月7日配信記事「ジャニーズ激震・錦戸退所 村上&横山“お笑い組”と確執説」が大きな反響を集めている。
錦戸亮は9月5日、ジャニーズ事務所を9月末で退所することを明らかにし、当然ながら関ジャニ∞としての活動も終了する運びとなるが、「東スポ」は今回の錦戸の決断の背景に村上信五や横山裕ら“お笑い組”との確執があった可能性を指摘。昨年12月に一足早くジャニーズを退所した渋谷すばるもまた錦戸と同様に、“笑い”に走る関ジャニ∞のメンバーやその空気感に馴染むことができず、渋谷の退所が錦戸の決断を後押しする要素になっていたという。
「関ジャニ∞といえば、バラエティ番組でのなりふりを構わない体当たりの演出が人気を集め、ジャニーズ屈指の“お笑いグループ”として認知されてきました。アイドルである彼らがこのようなテイストを出す必要性があるのかはさて置き、ジャニーズ内の競争を制して他グループとの差別化を図るためにも、こうした“笑い”を重視する風潮は不可避だったのでしょう。思えば、かつてのSMAPもバラエティ番組でカツラを被ってコントを繰り広げた最初のアイドルグループだともてはやされ、TOKIOもまたアイドルとしての“カッコ良さ”よりも畑仕事や大工作業に傾倒し、“男のロマン”を追求することで人気や知名度をワンランク上げたとも考えられます。また、最近は若手の間でも先輩ジャニーズタレントの歌い方のモノマネや、ジャニー喜多川氏の武勇伝をエピソードトークとしてユーモラスに話す者も増え、“カッコ良さ”以外の要素を洗練させる傾向が強まっています」(テレビ誌ライター)
そうした状況のなか、村上や横山ほどに自身の感情を巧みに表現することを苦手としていたであろう渋谷や錦戸が、ある種の“居心地の悪さ”を感じていた可能性も決して少なくはないだろう。
「錦戸は関ジャニ∞のレギュラー番組でも頻繁に村上や横山らに対して、“あなた達とは違うんです”といったオーラを放っており、辟易した様子を冗談半分にアピールしていましたが、残念ながら“関ジャニ∞”というユニットに対する世間のイメージはやはり“笑い”の要素が強く、唯一の味方であった渋谷も脱退してしまったことで錦戸からすれば孤立無援状態になってしまったのかもしれませんね。もちろん数々のバラエティ番組で巧みな司会力を見せつける村上からすれば、いつまでも“カッコ良い”だけで活躍できるほど芸能界は甘くないという考えなのでしょう。時にお笑い芸人を端に追いやるほどの存在感が村上には備わっており、フジテレビ系の『27時間テレビ』の司会ではあのビートたけしをど突いたことでも話題を集めました。そんな村上が関ジャニ∞の功労者として玉座に座るうちは、錦戸の悩みのタネが解消されることはなかったのかもしれませんね」(前出・テレビ誌ライター)
一部報道によれば、TOKIOの長瀬智也も音楽活動を満足にできない現状に不満を蓄積させ、脱退を視野に入れているという。
メンバーが年齢を重ねるにつれ、それぞれの専念したい活動内容に少しずつ差が生じ、次第に大きな亀裂となってしまうというのもグループやユニットが抱える最大の課題と言えるかもしれない。
(木村慎吾)