ファッション通販サイトを運営するZOZOが9月12日、ヤフーの傘下に入ることに合意した。創業者である前澤友作氏は同日朝、代表取締役を退任した。
前澤氏は午前8時半過ぎに自身のツイッターを更新し、「先ほど適時開示しましたが、ヤフーさんとZOZOは資本業務提携することとなりました。また、このタイミングで僕は代表取締役を辞任し、新社長に今後のZOZOを託し、僕自身は新たな道へ進みます。」と綴り、フォロワーを驚かせている。
ネットでは「え、急すぎてビックリ。月旅行はどうなるんだろう」「剛力さんがどうなるのか気になる」「そういえば絵を売却したりしてたもんね」「新たな道 気になる」「千葉ロッテマリーンズを買いたいとか言ってたのに、ソフトバンク傘下に買われるとは(笑)」といった反応が起きている。
「前澤氏は、自身が個人で所有しているZOZOの株式の30%あまりをヤフーに売却すると言われており、2400億円を手にするということですね。それを元に今後どのような道へ進むのか、注目されています」(芸能記者)
12日の17時半から始まった会見に前澤氏は新社長となる澤田宏太郎取締役とともに登場。スーツ姿の澤田氏と対照的に、“Let’s Start Today”と、ZOZOの旧社名「スタートトゥデイ」とプリントされた白いTシャツ姿で現れ、社員に向けたメッセージを伝えようとした際には、言葉につまりながら涙を見せたのが印象的だった。
前澤氏はまず、ヤフーとの資本業務提携契約について簡単に説明し、続いて澤田新社長を紹介。
「その後の第2部で、前澤前社長は退任に至った経緯を語ったのですが、自身の経営手法については感性に基づくもので直感的で野性的。時には読み違えたり失敗することもあったと反省も口にしました。新社長の経営手法は対照的にロジカル。ワンマンだった自分から変わり、会社の総合力を生かせるんじゃないかと期待していましたね」(前出・芸能記者)
そして自身の今後については、月旅行そして新しい事業に挑戦することを改めて口にした前澤氏。月旅行にこだわる理由として、「宇宙に行って何があるかはわかりません。行ってみないとわからないです。けどわかっているようなことをやっても面白くないので。わからないところに挑みたいというのは根から変わりません」と、ロマンを語った。
今後については「人生の夢は『みんなが笑顔でみんなが楽しい世界』の実現。世界平和を20代のころからずっと思っていて、20年以上この会社をやっていますけど、世界のどこかでいまだに紛争が起きていたり、まだまだ解決しない問題をみて悔しい思いをしています。自分に何ができるかはわからないですけど、体がもつ限りは世界平和というビジョンはぶらさずに、みなさんを驚かせ続けながらやっていきたい」と話した。
会見途中で、ソフトバンクグループの会長兼社長である孫正義氏が登場するというサプライズもあったが、交際中の女優・剛力彩芽との今後については「ごくプライベートのことなので、また別の機会に」と多くを語らなかった前澤氏。
ネット上には「前澤さんにとってもZOZOにとっても最良の選択だったんじゃないかな」「前澤氏の個人的な資産のべらぼーな額に改めて驚いた」「剛力さん捨てられなくてよかったね(笑)」「他人の幸せを考えて仕事をしてる前澤さんに好感を持てた」といった声が上がっている。
今後、前澤氏がどんな言動で我々を驚かせてくれるのか、注目していきたい。
(石見剣)