嵐の松本潤は今年で36歳。メンバーでは二宮和也とそろって“年男”だ。プライベートの2人は正反対で、ゲーマーの二宮は徹底したインドア派。対して松本は、人と会うことが大好き。嵐はもちろん、後輩のコンサート演出もしているため、アクティブな日々を送っている。
演者として演出家として、プロフェッショナルの域に達している松本。だが、およそ20年前は、ジャニーズタレントの基本中の基本であるフライングさえままならなかった。1本のワイヤーで吊られるフライングの「1本釣り」では、不恰好に首だけが前に出た。それを下から見上げていたジャニー喜多川社長は、「おー。あいつ、亀だよ」とおちょくったという。
「そのひとことがジャニーズJr.の間で浸透して、しばらく『松潤。あっ、違うわ、亀潤だ』という小ボケをかまされたそうです。Jr.たちはよっぽど面白かったんでしょう。ニノはその年のマツジュンの17回目の誕生日に、本物の小さな亀5匹をプレゼントしています。嵐と同じ5匹というのが、なんともイキですが」(アイドル誌ライター)
物心がついたころから、目鼻立ちがはっきりした美少年だった松本は、ちやほやされて大きくなった。ジャニーズオーディションもジャニーさんの肝いりで、特待生扱いで入所している。それだけに、「亀潤」というイジリは、プライドを傷つけられたに違いない。
「それに輪をかけたのが、大野智です。このころからすでに絵画が趣味で、何枚も描いていましたが、自己最長の4時間を費やしたのが、マツジュンの似顔絵。17歳の誕生日にあてたものでした。でも、マツジュンは、『ふっ…。ありがと…』と不服な苦笑。顔は激似なんですが、首から下が亀だったのです」(前出・アイドル誌ライター)
大野のセンスが爆発した渾身の1枚。その後も松本は、部屋に飾ることをためらったという。ちなみに同年、櫻井翔からはマッサージ機、相葉雅紀からはスケボーを贈られている。
亀潤事件から20年。嵐のバースデープレゼント交換は、いまだ続いているという。
(北村ともこ)