足つぼや全身のリンパマッサージだけではなく、爪周りをマッサージすることでも健康効果が期待できること、ご存知ですか? そんな「爪もみ」なら、まとまった時間を作れない人でも実践可能。リラックスして体内の調子を整える習慣を作ってはいかがでしょうか。
東洋医学では、爪の生え際の両角に「井穴(せいけつ)」というツボがあり、これを刺激することで自律神経を整える効果が期待できるといわれています。指によって内臓の調子が整い、肩こりや頭痛、アトピーやぜんそくなど、さまざまな病気の改善にアプローチできるそうです。
両指の爪をじっくり揉んでも5分前後でできますから、すき間時間で健康を整えることができますよ。この点は、時間に追われやすい主婦やビジネスパーソンにとって、大きなメリットでもありそうですね。
爪もみの方法はとても簡単。右手の親指と人差し指で、左親指の爪の生え際(両端)を挟むように持ち、ギュ~ッと心地よい圧力で10秒ほど押すだけです。これをすべての指の爪で行い、反対側の指も同様に指圧します。
1回10秒であれば、2分程度で両手の爪をマッサージできます。気持ちいい部分は念入りに、じっくり揉み込んでもよいでしょう。目を閉じて心地よさを感じながら行えば、ストレス解消や疲労回復にも役立ちますよ。他にも、お気に入りのアロマの香りをかぎながら行ったり、温めた濡れタオルを使って指を温めながら行うのもオススメです。
疲労回復には、心を落ち着けることが重要です。何も考えず、香りや温かさを楽しみながら心地よさに浸る時間を作りましょう。爪もみで血行がよくなって体が温まれば代謝のよい状態になり、心と体を同時に整える効果が期待できます。
特別な道具がなくても、いつでもどこでも取り組める点も「爪もみ」のメリット。ぜひ、日々の疲労回復に活用してくださいね。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)