タレントの小倉智昭が11月19日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)に出演し、“タピオカ恫喝騒動”で芸能活動の休止を発表した木下優樹菜の謝罪文について言及している。
実姉が勤務していたタピオカドリンク店のオーナーとトラブルに発展し、自身のインスタグラムを介して恫喝めいたメッセージを送り付けていたことが発覚していた木下は18日、所属するプラチナムプロダクションの公式サイトにて、「この度は、私の軽率な発言により相手の方、関係者の方々、ファンの皆様にご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんでした」と謝罪し、しばらくの間芸能活動を自粛することも併せて発表。「改めて自分自身の発言を見直し、相手の方には誠意を持って謝罪をしていきたいと思います。誠に申し訳ございませんでした」とも綴っている。
すると、この謝罪文について小倉は「謝罪も当事者のタピオカ店の経営者に対する謝罪というよりも、SNSをフォローしてくれてる人たちへの謝罪みたいな言葉になってない?」と指摘し、木下が謝罪の矛先がどこにあるかという点を疑問視した。
「小倉の指摘は、男性芸能人による不貞騒動の際にも同じような現象が起きています。本来は不貞行為によって悲しませてしまった妻への謝罪が唯一の求められる償いなのですが、なぜか会見でカメラに向かってファンやテレビ局の関係者などに強くお詫びし、世の中の全ての人間に謝罪しているようなフシさえあります。今回の木下のケースでも、直接的な迷惑を被ったタピオカ店のオーナーへ謝罪し、許しを得られれば、わざわざ芸能活動を休止する必要はなかったのかもしれませんが、次第に張本人のオーナーの怒りよりも、世間からの怒りの方が強くなり、その世間へ向けて発信される広告やテレビコンテンツなどに多大な二次的ダメージが出てしまうわけです。つまり、“恫喝トラブルを起こして申し訳ありませんでした”というオーナーへの謝罪に加えて、“ママタレや美容モデルとして活動していたのにも関わらず、『ばばあ』や『事務所総出でやります』のような物騒な言葉を使い、皆様が抱いていた私へのイメージを裏切ってしまい申し訳ありません”とのメッセージも併せて発信する必要性があるということでしょう。一般人であれば、直接的なトラブルを起こした相手への謝罪で済むのですが、そこは自身のイメージを売ってお金に換えている芸能人の複雑な事情と言えますね」(テレビ誌ライター)
些細ないさかいから始まり、よもやの大問題にまで発展してしまった今回の騒動。実際のところ、オーナーよりも世間からの許しを頂戴することの方がはるかに困難な作業なのかもしれない。
(木村慎吾)