朝日新聞が、47都道府県と20政令指定都市にアンケートを実施。32の自治体で、仕事や学校に行かず家族以外とほぼ交流しない状態が6ヵ月以上続く人を「ひきこもり」と定義し、実態調査をしていたことが分かりました。
そのうちの16自治体で、40代以上のひきこもりの割合が、30代以下より多かったそうです。長野県では、年齢不明者を除いたひきこもり当事者2,237人の63.1%が40代以上だったとか。ひきこもりは、40代が最多という実態が浮き彫りになったのです。
この現実にネット上では、「就職氷河期世代じゃん」「もう諦めきってるんだと思う。40代で再スタートはきついよ」などの声が挙がっています。氷河期世代アラフォーのコメントの中には、「たまに契約社員で働いたり投資したりして稼ぎ、旅行したりしてボーッとひきこもって、また非正規で働いてその繰り返し」というものもあり、この世代では職を転々とする暮らしをしている傾向もあることが分かります。
また、ある女性向け掲示版では、「氷河期世代あるあるネタ」を取り扱うスレッドで、「大卒でも、新卒で変な会社しか入れなくて転職してる人が多い」「就職負け組で、派遣や契約社員やフリーターや非常勤職員になり、正社員として働いたことがない」「仕方なく介護職やってる」などが挙がっていて、就職難はこの年代のキャリア・仕事観に大きな影響を及ぼしていることも分かりました。
何かしらの支援が必要とも思いますが、「40代に支援してもそこから踏ん張れる人はごく一部」という声もあり、「なんでもっと早く支援しなかったのか」という声も聞こえています。なかなか厳しい現実ですが、就職氷河期世代には今後も注目したいものです。