法律違反の薬物を所持していたことで逮捕された女優の沢尻エリカ。それどころか、あらゆる種類のクスリを経験し、10年以上前から使用していたことまで明かし、「そこまで凄かったの?」と、ファンのみならず、日本中を驚かせている。
となると、「誰も知らなかったのか?」「誰も止めなかったのか?」という疑問が生まれてくるのだが…。そのような意味で、かつて放送されたテレビ番組の“あるやりとり”に注目が集まっているようだ。
「この秋公開で、R指定ながらヒットした映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』のプロモーションを兼ねた番組が、いまになって話題になってます」(週刊誌ライター)
それは、9月22日に放送された『ボクらの時代』(フジテレビ系)。沢尻と監督の蜷川実花、主演の小栗旬の3名がテーブルを囲んで座談会をしている。監督の蜷川が、2人は役に入り込むあまり「フィクションとリアルの境界線があいまいになる?」と質問。沢尻と小栗は「イエス」と返答。そこからお酒の席でも役者論を展開することでも有名な小栗が演技論を展開した。まず「人間て、そこまで強くないじゃないですか」と切り出し、繊細で心が弱いからこそ別人格を演じることに命を懸けると。そして「気がつくと何かに頼ってしまう瞬間がある」と発言。その間も、向かいに座った沢尻に何度も目配せしている。続けて、「この話は使える話じゃないかもしれないけど」と前置きした上で、役者のオーバードーズ(薬物の過剰摂取)の話題を持ち出す。ここで例に出したのは、映画『ダークナイト』でジョーカーを演じ、公開前にオーバードーズでこの世を去ったハリウッド俳優のヒース・レジャー。この、ヒースの話題のときにも沢尻に何度も目配せする小栗が映し出されている。
「改めて見返すと、小栗は沢尻の状況を知っていたのではと思えてしまうんです。『そういうこともあるよね』と、遠回しの擁護もしていました。ここで沢尻が、頼るものに関して『恋愛』と矛先を転じようとしても、小栗は遮るように『人を殺す役だから人を殺す、クスリ中毒の役だからクスリをやるという話じゃないよね?』と沢尻を何度も見ながら諭すように語っています。そうすると、沢尻の目線は動揺とともに定まらなくなっているとも見え、最後に小栗は『自分の想像力をもっと信じよう』と。見ようによっては“公開説教”のようなシーンなのです」(芸能ライター)
SNS上でも「100%知ってたと思う」「お前こそ人間失格だと言いたかったんじゃない」「小栗の兄貴が言ってくれてるのにやめられなかったんだね」と、いまになってものすごい反響を呼んでいるのだとか。
役者仲間の“忠告”は、沢尻容疑者にどのように響いていたのだろうか。
(塚田ちひろ)