精神的な支柱だったジャニー喜多川氏が亡くなって以降、多くのジャニーズタレントが後進の育成に力を入れている。タレントを辞め、株式会社ジャニーズアイランドの社長になった滝沢秀明はもちろんのこと、他にも指導に熱心な人は少なくない。なかでも特に活動的なのがKinKi Kidsの堂本光一だという。
「10月にHey!Say!JUMPが台湾公演を開催して、2公演で2万2000人を動員しました。7年ぶり2度目の台湾でしたが、前回より3倍もの動員を達成したため、大成功といえるでしょう。『Born in the EARTH』という人気曲のときにフライングに挑戦したんですが、この演出をサポートしたのが光一です。ステージ中央で円になり、手をつないで空中で華麗に回転したあとに広がる演出で、極めて難易度が高いパフォーマンスでした」(アイドル誌ライター)
習得のため、メンバーは光一の主演ミュージカル「Endless SHOCK」が公演されていた大阪・梅田芸術劇場に足を運んでいる。7年前の台湾公演にはジャニーさんが帯同してくれたが、今年は不在。全員が20代になって初の台湾公演を“父”に見せたかったに違いない。
「光一はこの演出を請け負った際、JUMPの楽曲をすべて聴いたそうです。今でもスマホには、JUMPの楽曲が入っているとか。これを聞いて嫉妬したのは、大人気グループKing & Princeの岸優太と神宮寺勇太。2人は今年、恒例のジャニーズミュージカル『DREAM BOYS』でダブル主役を果たしましたが、演技指導をしたのが光一なのです。稽古場にも足を運んでくれて、2人に直接アドバイスをしています。でも、スマホにキンプリの曲は入っていないため、ジェラシーを感じたそうです」(前出・アイドル誌ライター)
「ドリボ」こと「DREAM BOYS」は、作・構成・演出をジャニー氏が手がけてきた。これまでに滝沢や亀梨和也、Kis-My-Ft2の玉森裕太などが主演を務めてきたため、次代のスターの登竜門といえる。ジャニー氏を欠いて初の作品となった今回は、プロデュースを滝沢、演出サポートを光一が担った。
絶好調のキンプリをもってしても越えられなかった先輩・JUMPの厚き壁。光一に楽曲を覚えてもらえるようになるには、もう少し時間がかかりそうだ。
(北村ともこ)