受験シーズンまっただ中。家族など、応援する側にとっては「力になれていないのでは?」と、もどかしい思いをする期間でもありますね。
たとえ基礎学力があって偏差値トップレベルの学校を目指す人でも、受験には不安がつきもの。ゼネラルリサーチ社が2019年9月に医学部受験を目指している人・医学部受験をしたことがある人1,031人を対象に行った「医学部受験の学習に関する実態調査」から、受験生たちの実態に迫ります。
■受験勉強で「困る」「改善したい」こと
「受験勉強をする中で困ったことはありますか?」との質問に対する回答では、「十分な睡眠時間がとれない」(33.3%)、「自分に合う勉強法がわからない」(30.0%)、「ついついサボってしまう」(21.0%)、「なかなか判定結果があがらない」(14.0%)などが多くあがったそう。
また、悩みごととして一番多くあがった「睡眠」に関しての「平均睡眠時間を教えてください」という質問には、「6時間以上7時間未満」(27.7%)、「5時間以上6時間未満」(24.4%)、「7時間以上8時間未満」(19.7%)という回答が上位を占めたそうです。
さらに、「ご自身の勉強法で特に改善したいところはどこですか?」という問いに多く寄せられた回答は、「苦手分野の克服」(40.0%)、「時間効率のアップ」(36.0%)、「得意分野の点数アップ」(15.6%)、「全体平均点の向上」(7.8%)だったそう。
医学部受験となれば、勉強量(時間)の確保は必須。そのしわ寄せは睡眠時間に行き、勉強時間と睡眠時間の確保との狭間で悩む受験生が多いようです。また、今の勉強法で本番までに間に合うのか、苦手は克服できているのかなど、不安を抱えながらの試行錯誤を余儀なくされている様子。
これらは医学部受験生に限らず、誰もが抱く悩みではないでしょうか。勉強法には“正解”がないからこそ、“自分だけではない”と勇気に変えて、最後まで全力で取り組んで欲しいですね。
■医学部志望生が実践する「気分転換」法
「受験勉強中、何で気分転換していますか?」という質問には、「お菓子やスイーツ等を食べる」(31.0%)、「YouTube等の動画を見る」(25.2%)、「SNSをチェックする」(21.2%)などの意見が多く寄せられたそうです。
ちょっとしたお菓子を食べることは脳への糖分補給になりますし、どこでもできるために習慣化しやすいですね。動画やSNS、漫画などを楽しむ際は、終わりの時間を決めてブラさないことが重要。「よし、また頑張ろう!」と、受験勉強に前向きになれる気分転換法をみつけて欲しいですね。
多くの受験生たちが悩みや不安を抱えながらも、気分転換などの工夫を取り入れながら目標に向かって試行錯誤しています。食事・睡眠習慣もしっかり整え、気力だけなく体力も万全の状態で本番に臨んで欲しいですね。
(Nao Kiyota)