中国人観光客といえば、日本では“爆買い”をしてくれるありがたいお客様なのだが、その反面、マナーの悪さが問題になっている。桜の季節を迎え、その開花に合わせるように中国の旅行会社は「目黒川の桜並木、上野公園などの桜の名所を観光する約5000元(約8万6500円)」「東京、大阪の名所を回る約1万元(約17万3000円)」などのプランを売り出している。
ところが近年、桜の枝を折ったり、桜吹雪を演出するために枝を揺らしたりとやりたい放題。そのうえ、注意した人に食って掛かかりトラブルになることもあるようだ。
それは何も日本だけではない。タイのビュッフェ形式の食べ放題レストランで、料理に群がる中国人観光客の姿が映し出されたSNSの映像は衝撃だった。エビをトングではなく皿ですくい、その皿を3枚4枚と重ねてテーブルに運ぶ。どれだけエビが好きなんだと思いきや、手つかずの皿がエビだけでなく何枚もあり、テーブルの上は食べ散らかした料理であふれていた。この映像には「中国では料理を残すのがマナーだそうだが(全部食べると お前の料理は足りない もっとよこせという意味になる)。この写真はあまりにひどい」「これと同じ光景を、旅行先の北海道とシンガポールでも見た」など非難が殺到した。
花見の名所の公園では、海外からの観光客に対し、さまざまな言語の看板を立てて対応するらしいが、トラブルに巻き込まれないよう注意したい。