俳優で歌手の木村拓哉が2月23日放送のラジオ番組「木村拓哉 FLOW」(TOKYO FM)に出演し、久しぶりにSMAPの楽曲を歌唱した感想を述べている。
木村は8日に開催された自身初となるソロコンサートにて、発売済みのアルバム「Go with the Flow」に収録されている楽曲の他に、SMAP時代のヒット曲「夜空ノムコウ」や「SHAKE」を歌い、観客から大歓声を浴びていた。
木村単独によるSMAPの楽曲披露となり、地上波テレビ放送への出演すらもままならない“ジャニーズ脱退組”の香取慎吾や草なぎ剛、稲垣吾郎らの状況を考慮すれば、賛否両論を招くのは容易に想像が付くが、木村は「客席の皆が喜んでくれるのであれば、それをやりたいと思ったから、スタッフに『SMAPの曲、俺はやりたいんだけどどう思う?』って」と自身のアイデアだったと告白。ファンからの反応がどのようなものになるかは「正直不安だった」と振り返ったが、「実際に(SMAPの曲を)やるっていう腹をくくる覚悟が必要だったけど、あれを経験しちゃうと。あれは特別ですよ。あれを経験して、もうやらないっていう人はいないですよ」とも語り、通常では得られないほどの達成感に浸っていた。
「自らの覚悟と提案ひとつでSMAPの楽曲をソロコンサートで歌唱できてしまう点が、解散後もジャニーズに残り続けた木村の特権とも言えますが、『夜空ノムコウ』や『SHAKE』は木村単独ではなく、あくまでSMAPの名曲であり、他のメンバーのファンから反発の声が出てしまうことは必至。また、前日に独立発表の会見に臨んだ元SMAPの中居正広が常に他の4人に対して細かな気を配りながら質疑応答していたこともあり、“自分のやりたいことをやれている”木村とは大きく異なる立場であることが伺えました。ネットでも、ラジオで満足げにSMAPの曲の歌唱を振り返った木村には『歌いたくても歌えなくなった3人がいて、歌いたくても1人じゃ歌えない1人がいる。なのにあなたは特別なんですか?』『1人でSMAPの曲を歌うのを、他の3人はどう思うのか』『あなたのヒット曲じゃなくて、SMAP全員の曲』といった厳しい声が大量に集まっています」(エンタメ誌ライター)
主にネット配信の世界でその活路を見出さなければならない香取、草なぎ、稲垣ら3人、そしてSMAP再結成の可能性に関する質問に対し、異なる立場に生きるそれぞれの事情を考慮する必要があると答えた中居。
彼ら4人にとっては、“やりたいことをやれている”木村の現在の活動に複雑な心情を抱いているかもしれない。
(木村慎吾)