木村拓哉が主役を務め、2018年1月期に放送されたドラマ「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)の続編が、4月16日からスタートする。
「前作では、権力や武器を備えた警察官に対して、丸腰でチーム一丸となって挑んでいく民間警備会社『日ノ出警備保障』が舞台でしたが、今回木村演じる主人公・島崎章は、日ノ出警備保障がIT系企業に買収され、“利益優先”の企業方針に疑問を持ちフリーランスの私設ボディガードへ転身。独立した章を敵視する組織とのせめぎ合い、クライアントとの1対1の人間関係をドラマチックに描いています」(テレビ誌記者)
続編を制作するにあたって、脚本家やプロデューサー、前回出演した斎藤工、間宮祥太朗も同席の上、台本の準備稿を元にそれぞれの意見を出させるセッションの場を木村が設けたことも話題になった。
この熱の入れよう、天下の木村拓哉にいったい何が起きているのか。
「前シリーズの平均視聴率は15.2%と大健闘。しかし本人は『テレビ朝日さんにはシリーズ化されているドラマがたくさんある』とした上で『その継続スタンスや努力、チームワーク、残された結果を比べると、BGはまだまだ赤子のよう』とコメントしています。ゆえに今回の続編には並々ならない決意で臨んでいるようです」(前出・テレビ誌記者)
そこには放送局側の思惑も絡んでいると、テレビ誌記者が続ける。
「水谷豊主演の『相棒』シリーズがそろそろ終わるとも囁かれています。そして水谷に変わり、次なるテレ朝のドラマの柱として期待されているのがキムタク。その期待に応えるには、平均視聴率15%では物足りない。もっと上を目指すために、キムタクが歌う主題歌や大物サプライズゲストも検討されているようです」
さらにジャニーズ内でも、タレント間の競争がある。
「2019年に放送された東山紀之主演の『刑事7人』シーズン5の平均視聴率は11.7%。井ノ原快彦主演の『特捜9』season2の平均視聴率が13.0%。この二つに視聴率で負けるようなことがあれば、キムタクのプライドもありシリーズ打ち切りは必至でしょう。キムタクの視界には米倉涼子主演の『ドクターX~外科医・大門未知子~』しか入っていないのでは」(前出・テレビ誌記者)
木村拓哉が過去にない熱量で臨む「BG~身辺警護人~」。放送が待ち遠しい。
(窪田史朗)