世界中で猛威を振るい、フランスではついに大臣の感染者まで発生した新型コロナウイルス。日本でも感染者が日増しに増えるなか、テレビ業界に与える影響も小さくないという。なかでも4月にスタートする各局のドラマで、脚本の書き換えにまで及ぶ恐れがあるというのだ。
「新型コロナでは狭い場所に大勢が集まることで感染する“クラスター”への警戒が高まっています。それで頭を抱えているのが、多くの演者やスタッフが集まらざるを得ないドラマの収録現場です。しかも物語次第では撮影に関わる人数が多かったり密着度が高まるなど、感染の恐れが高まる場面も。いまドラマの制作陣は、いかに収録現場での感染を避けるかに頭を悩ませていることでしょう」(テレビ誌ライター)
もちろん収録の際には関係者全員に手洗いやマスク着用を徹底するはず。しかし関わる人数が増えれば増えるほど対策の徹底が難しくなるものだ。そこで気になるのが、木村拓哉主演のドラマだというのである。
「4月16日にスタートする『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)にて、脚本の書き直しが発生しそうなのです。というのも、木村は重要人物のボディーガード役を務めており、18年1月期に放送された前シリーズでは厚生労働大臣役の石田ゆり子を守る場面が多かった。そこでは必然的に多くの支持者や政財界の人物と接触することになり、第一話のマラソン大会で大臣が号砲係を務めたシーンでは競技場に数千人のエキストラを集めたことでも話題になりました。コロナ騒動の現在ではそんなロケは不可能ですが、木村主演のドラマではコロナ騒動の前から脚本を用意していたはずで、大人数のエキストラを集めたロケが予定されていた可能性は大きいのです。ほかにも大人数キャストが登場する場面があるでしょうし、今ごろはいかに出演者の数を減らそうかと脚本家は大慌てで脚本を書き直しているのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
同様の事態は木村の主演ドラマ以外でもありえること。それもドラマに限らず大人数参加型のクイズ番組や、それこそ商店街の街ロケにも危険は潜んでいる。それゆえ4月期のテレビ番組では少人数でのスタジオ収録が目立つのかもしれない。
(白根麻子)