情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)でコメンテーターを務める玉川徹氏。同局社員でありながら、歯に衣着せぬ発言でネット上を騒がせることも。先ごろは、新型コロナウイルスのPCR検査について「検査をするしないの時期は過ぎた。医療崩壊を防ぐのが大事」と発言し、かねてPCR検査の拡大を訴えていた姿勢からコロッと態度を変えたとの指摘を受けた。
玉川氏の発言は、これまで何度も物議を醸している。
最近では3月2日の放送でやらかした。東京マラソンで大迫傑選手が日本新記録で優勝したことを報じたときのこと。玉川氏は大迫選手の優勝に興味を示さず、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で沿道の観客数が昨年の69万人から7万人に減ったことに注目。それでも7万人の人が押し寄せたことに「やっぱりマラソン好きって多いんだな、日本人は」と冷めた発言をすると、MCの羽鳥慎一アナウンサーから「みんないい感じで(大迫選手の優勝)を受け止めているから。ダメ。逆方向はダメ」と注意を受けた。
2019年1月25日の放送では、漫画家の高橋留美子氏が第46回アングレーム国際漫画祭でグランプリを受賞したことを報道。主催者は高橋氏の作風を“出る杭は打たれる”日本社会でアウトサイダーや変人を前面に押し出したと評価した。そこから派生し、日本社会は出る杭は打たれると見られているかを議論。さまざま意見が交わされ、コメンテーターで作家の吉永みち子氏が「出る杭は打たれるけど、出過ぎた杭は打たれないっていう話もあるらしい」と発言すると、玉川氏は「出過ぎた杭は打たれないっていうのもあります」と同じことをコメント。吉永氏が「(今、私が)言ったじゃん」と突っ込むと玉川氏は「言ったの?聞いてなかった」と、人の話を聞かない癖があることも露呈した。
19年1月4日の放送では、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化プロジェクトリーダーからたしなめられた。東海大学が初の総合優勝を果たした箱根駅伝について、瀬古氏は解説。その中で駅伝をテレビ観戦したという玉川氏は「関西の大学が全然出ていないなと思って、どうなっているのこれ?」と瀬古氏に疑問をぶつけた。すると瀬古氏は「ど素人ですね」とバッサリ。「関東大学駅伝競走大会となっているんですよ。関東で1都、山梨入れて7県の学生しか出られない」と説明した。
「人の話を聞かないのは論外ですが、質問や意見が好戦的になるのは番組を盛り上げたいという気持ちからだと思います。19年4月15日の『日刊ゲンダイDIGITAL』のインタビューで玉川氏は当たり障りのないコメントはつまらないと言っています」(芸能記者)
これからも炎上騒ぎになるようなコメントが聞けそうだ。
(石田英明)