花粉の影響で、さまざまな症状が出てきている人は多いのではないでしょうか。東京では例年より2週間早い2020年2月3日にスギ花粉が飛散し始め、ピークを迎えています。
鼻や目の症状がつらいという人も多いと思いますが、その他、肌に影響を感じている人もいるかもしれません。そこで、花粉シーズンに肌への影響を感じたら、どうすればいいのかみていきましょう。
資生堂dプログラム『皮ふ科医に聞くミニ知識』の解説によれば、花粉との接触によって皮膚トラブルが生じることを「花粉皮膚炎」と呼ぶそうです。これは頬や目の周りなどに、蕁麻疹(じんましん)のような赤い湿疹ができることが多いそう。
発症や悪化を防ぐには、「花粉が肌につかないようにすること」「家に持ち込まないこと」の2つがポイントなんだとか。帰宅したら、家に入る前に服の花粉を払い、洗面所で顔や手を洗ったりシャワーを浴びて髪も洗ったりすることが勧められています。
また、花粉皮膚炎に関するスキンケアについても気になるところ。医師監修の肌ケアサイト『医肌研究所』で解説する、くみこアレルギークリニックの向田公美子さんによれば、「花粉と肌が接触することを避ける」に加えて、肌の潤いバリア機能を維持するスキンケアも重要なんだとか。
それは、洗顔や入浴で肌に付着した花粉やホコリを洗い流してから、速やかに化粧水や乳液で保湿ケアを行うこと。その際、ゴシゴシ洗いや熱いお湯でのすすぎは、外界と接する角層から潤いを奪い、バリア機能を低下させるのでNGだそう。
花粉時期、肌トラブルを感じる前に、ぜひ実践してください。もし、症状が悪化してしまっているという場合は、早めに皮膚科に行って早期治療を受けるのをオススメします。