8月までに新型コロナウイルス騒動が収まっているという自信でもあるのだろうか。日本テレビの小杉善信社長が3月23日、定例会見にて「24時間テレビは必ずやります。使命感を持っています」と語ったことが波紋を広げている。
「テレビ業界では小杉社長の発言を当然だと感じている人も多いのです。日本テレビとその系列局では『24時間テレビ』ありきで年間の番組編成を組んでおり、新年度が始まろうとするいま、NNN系列のトップである小杉社長が『予定通り』と発言することには大きな意味があります。ただでさえ東京五輪の延期が確定的となり、五輪ありきで組まれていた番組編成に大幅な修正が迫られるなか、不確定要素が一つでも減るのは日本テレビにも系列局にとっても、安心材料の一つとなるはずですからね」(テレビ誌ライター)
とはいえ、新型コロナウイルスが収束しない限り、「24時間テレビ」のような大型番組を制作・放送するのはまず不可能だろう。チャリティマラソンはもはや論外なうえ、障がいのある人たちを取材するドキュメンタリーもロケができないことから制作が困難なのは明らかだ。それゆえ日本テレビとしてもどこかの時点で、開催を強行するかどうかの判断に迫られるはず。そのデッドラインとなるのが、嵐の単独ライブだというのである。
「今年末での活動休止を発表している嵐は5月15、16日に国立競技場でライブ『アラフェス2020』を予定。すでにチケットの申し込みを受け付けています。しかし開催まで2カ月を切った今でも新型コロナウイルスを巡る状況は予断を許さず、終息宣言が出ないうちにライブを強行すれば、3月22日に大会を強行開催した『K-1』のように批判が殺到しかねません。一方で嵐にとって今夏の『24時間テレビ』は最後の出演となり、総合司会への就任も期待されています。それゆえ『アラフェス2020』が開催できるかどうかに、『24時間テレビ』の開催が懸かっているのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
いっそのこと嵐も活動休止を含めて、一切合切を来年以降に延期してほしいとの声も盛り上がりそうだ。
(白根麻子)