俳優の窪田正孝が主演を務めるNHK連続テレビ小説「エール」の第7話が4月7日に放送され、女優の柴咲コウが披露したオペラの歌声が反響を呼んでいる。
朝ドラ初出演となる柴咲の役どころは、主人公夫婦に大きな影響を与えるオペラ歌手・双浦環(ふたうらたまき)役で、実在する世界的な歌手・三浦環がモデル。
第7話の終盤、主人公・古山裕一の将来の妻である幼少期の関内音が訪れた教会で、柴咲扮する双浦はオペラ「私のお父さん」を披露した。ドラマでは、将来の窪田正孝の妻である音がその歌声に魅了される…という内容だったが、現実でも番組終了後に視聴者から「歌がうますぎて吹き替えかと思った」「まさかオペラ歌手の歌を吹き替えなしで歌うとは感服した」「鳥肌が立った」などと柴咲の歌唱力を絶賛する声が相次いだ。
「柴咲さんは2003年に映画『黄泉がえり』の主題歌『月のしずく』をRUI名義でリリースしてミリオンヒットを飛ばしましたが、その頃から歌唱力には定評があります。その後も女優業と並行して歌手としてもコンスタントに活動しています。『エール』でも柴咲さんの役はかなり重要な人物のようで、今後もその歌声が聞けるならファンならずとも嬉しいですね」(音楽誌ライター)
「エール」の制作統括・土屋勝裕氏は、柴咲コウを今回の朝ドラに起用した理由について、公式ホームページで「柴咲コウさんの芝居力、歌の力、そしてカリスマ的な存在感がまさに双浦環役にふさわしいと考えオファーさせていただきました」と語っている。
セリフだけでなく、柴咲の歌声でお茶の間を納得させるようなシーンが増えることを期待したい。
(石見剣)