3月29日に新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなった、コメディアンの志村けんさん(享年70)。突然の訃報に悲しみが広がる中、志村さんを偲ぶ追悼番組が放送され、いずれも高視聴率をマークした。
4月1日に「ザ・ドリフターズ」の高木ブー、仲本工事、加藤茶が生出演して放送された「志村けんさん追悼特別番組 46年間笑いをありがとう」(フジテレビ系)の平均視聴率は21.9%。4月3日の「中居正広のキンスマスペシャル 特別放送…1年前に志村けんさんが語ってくれたこと」(TBS系)は20.1%。志村さんの冠番組である「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系)は、4月4日放送を「大好きな志村園長SP」と題して懐かしの映像で思い出を振り返り、こちらの平均視聴率も27.3%を叩き出し、番組最高視聴率を更新した。4月5日には「ありがとう志村けんさん 全国に笑顔を運んだ旅」(テレビ朝日)が放送され、日曜昼の時間帯ながらも10.7%と2ケタ台の好成績だった。
「コロナ禍が広がる中、各局はドラマの収録がままならず、放送を延期。バラエティ番組もひな壇の扱いに苦慮しつつ収録しています。本音は、現場に出たくないタレントもいます。そんな折、志村さん出演番組の再放送で枠を埋められ、しかもどれも高視聴率ですから、各局は志村さんに助けられたも同然です」(テレビ誌ライター)
死してなお、テレビ界を救い、しぼんだ国民の心をも救っている志村さんのご冥福を祈らずにはいられない。