「緊急事態でも同じトーン」 小木博明の“安倍批判“が総スカンに終わる

 お笑いコンビ・おぎやはぎの小木博明が4月8日放送の「バイキング」(フジテレビ系)に出演し、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて緊急事態宣言を発出した安倍晋三首相の口調について言及している。

 安倍首相は7日夜、多方面からその必要性を叫ばれていた緊急事態宣言をようやく実行し、およそ1カ月間にわたって一部地域の国民に不要不急の外出を控えるよう要請したが、小木は日本史上初となる緊急事態を宣言する会見での安倍首相のテンションが“いつもと変わらない”点に注目。

「他の外国の(政治家の)人たちってすごい情熱的に言うじゃないですか。短く分かりやすく。ああいうのが無いし、緊急事態宣言をしますっていう準備の日を決めて、また同じことを言うじゃないですか。呆れるんですよね」「いつも同じトーンの喋りなんですよ、国会でも。それが今回も同じだから重みを感じない」とし、安倍首相の話し方が他国の首脳に比べて危機感の伝わりづらい口調だと語っている。

「たしかに英国のボリス・ジョンソン首相やアメリカのドナルド・トランプ大統領は強調したい箇所の語気を強め、ジェスチャーも含ませるなどの工夫を施すことで未曾有の危機であることを巧みに表現しますが、お世辞にも安倍首相にそのセンスがあるとは思えません。しかし、現在の状況がいかなるものかを理解し、世界中で犠牲者が増加し続けている現実を考慮すれば、危機意識は自ら感じなければならないほどの非常事態であることも事実。今は“伝え方”云々に注文をつけている場合ではないとの指摘もあり、小木のコメントには『重みがないと感じるのは安倍さんの送信能力じゃなくて聞き手の受信能力の低さです』『感情的になるより冷静に話していただいた方が安心します』『そんなことあげつらって、どうなりますか?』といった声が多数上がっています。トランプ大統領などは国民の情緒に訴えかける演説が得意ですが、あまりそこを重視してしまうと日本では小泉進次郎氏のような“ポエマー”だと揶揄される可能性もありますから、こうしたコロナ禍においては日本らしく事実をありのまま伝えるやり方で良いのかもしれません」(テレビ誌記者)

 薄い内容を“面白おかしく”大袈裟に伝えられる自己表現の豊かさがお笑い芸人の才能だとすれば、あまり安倍首相には目指して欲しくない領域だと思えるが果たして…?

(木村慎吾)

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