営業やビジネスにおける会話は、売り上げや成果に密接にかかわるものです。そのため、普段からビジネスであまりうまくいっていないというビジネスウーマンの中には、「会話がうまくできない……」なんて人も多いかもしれません。
実は、話し方ひとつで今よりもっと稼げるようになり、人間関係をもっとよくすることができるのをご存知でしょうか? そのノウハウを書籍や話し方講座などを通して伝えているのが、HIROWA代表取締役でビジネスコンサルタントや作家としても活躍している和田裕美さん。かつての営業時代には世界142ヵ国中で第2位の成績を収め、なんと最高で年収7,000万円も稼ぎ、長者番付にも名が載っていたそうなんです。
そんな和田さんですが、元々は引っ込み思案で、今も人がたくさん集まるパーティーなどは「ちょっと気が引ける……」こともあるとか。それなのになぜ世界ナンバー2となり、年収7,000万円を稼ぐという大業を成し遂げることができたのか? それは、和田さんが「“人の心を動かす”ということを意識して話していた」からというのです。
和田さんの著書「人の心を動かす話し方」(廣済堂出版刊)によると、和田さんが心がけていたのは、人から好かれて信頼され、愛され、もっと稼げるようになれる話し方だそう。同著には、メタファー効果、空気を読んで空気をつくる、オールオアナッシング法など、和田さんが実践していたさまざまなテクニックがまとめられています。
ポイントになるのは、まず「この人が“求めている”ものは何なのか?」を知ることなんだそうです。和田さんによれば、「人の心が分かる」というのは「目の前の人が何を求めているかを読み解く」こと。そうして、その人が求めている言葉を発するから、人の心を動かすことができるというのです。
目の前の人の求めていること、みなさんは考えていますか? 案外、相手のことは考えておらず、自分の求めていることを優先して行動してしまいがちです。だからこそ、相手の求めていることを知ろうとし、相手が求めている言葉を発することが大事なんですね。会話ではぜひこれを意識して、相手と関係を築き、ビジネスの成功をつかみ取りたいものですね。