「嫌なことを言っていないつもりなのに、なぜか喧嘩になってしまう」「相手に不快感を与えているかどうかが気になってうまく喋れない」。そんな場合は、話すときに次の3つを取り入れてみてください。
■相手の話を遮らない
相手が話したいと思っているときに自分の意見を伝えると、「聞いてくれない」「分かってくれない」と感じさせてしまい、相手に不快感を与えやすくなります。相手が話し終わって間ができそうになったときや、「あなたはどう思う?」と意見を求められたときに、初めて自分の意見を伝える心算でいるとよいですよ。
■相手の話を「認める」
相手の話の腰を折らないことが大切とはいえ、ただ聞いているだけでは、逆に「本当に聞いているの?」「分かってくれているの?」と不快にさせてしまいます。「そうなんですね」「なるほど!」「○○なのですね(相手の話を要約し繰り返す)」などと、相手の話を認める相づちや声かけで応えましょう。
■解決策より「共感」を伝える
「こうした方がいいんじゃない?」よりも、「それは大変ですね」「悲しかったですね」と共感の気持ちを伝えましょう。「分かってくれた!」と思えて初めて、相手の言葉を受け入れたいという気持ちになれます。思いついた解決策を伝えるのは、それからでも遅くありません。
相手に伝えたいことがあるときこそ、まずは相手の話を「聞く」ことが大切。受け入れてもらえているという実感があって初めて、自分の言葉に耳を傾けてもらえるようになるのです。「伝えたいことが伝わらない」「伝えても相手に響かない」という場合は、上記のポイントに抜け落ちている点がないか、ぜひ確認してみてくださいね。
(Nao Kiyota)