お笑いタレントの明石家さんまが4月11日放送のラジオ番組「ヤングタウン土曜日」(MBSラジオ)に出演し、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、自身の本業である“お笑い”は「何の役にも立たない」と心境を語っている。
緊急事態宣言が出されて以降は、次々にバラエティ番組のスタジオ収録も中止となっており、数々の冠番組を持つさんまもまたコロナ禍による煽りを受けたタレントの1人で、「どういう収録の仕方をするか、ずっと(テレビ局関係者と)打ち合わせしてた。ほとんど収録禁止になってるから」と告白。
また、「私も64年間生きてきて初めての体験なんで、これから先も読めないし、いかにこの状況を楽しむかというだけの勝負」と未曾有の国難に驚愕しつつ、「悲しいかな、こういうことになった場合、バラエティやお笑いは何の役にも立たないということが、また改めて(わかった)。なんの手助けも。もう要らない側だということやろな。こんだけ仕事がやらないっていう、まぁ事情も事情やけど」とお笑い芸人が果たすことのできる役割は少ないと嘆いた。
「さんまは『笑うことで免疫力を高められる』と前向きに語りましたが、かつては師匠からも“お笑い”という仕事が本来は人間生活の中で“何の役にも立たない商売”であると説明され、その点を踏まえてからやり始めるよう告げられたと振り返っています。普段のバラエティ番組での“お笑い怪獣”な印象とは異なり、自身を何の役にも立たない存在だと弱気に語ったさんま。しかし、長年にわたって笑いをお茶の間に届けてきた“ビッグ3”の1人に対する期待の声は多く、ネットでも『そんなことないよ!テレビでお笑い見てます。陰鬱な気持ちがその時だけでも吹き飛ぶからありがたい』『さんまさん、これからもみんなを笑わせて!』『こういう時だから余計に笑いは必要だよ』などといった応援の言葉が並び、中には『冷静だね。こんな時にこそお笑いが必要だ!って声高に叫ぶ人よりよっぽど良い』といった指摘もありました。外出自粛が続く日々だからこそ、テレビで笑いを作り出すさんまのような存在はますます貴重なものになっている、というのが世間の声のようです」(芸能ライター)
仕事のキャンセルが相次いだことにより、“税理士さんが驚くほど”収入面に影響が出ているとも明かしていたさんま。憎きコロナを壊滅させるためにも、お笑い怪獣のさらなる奮闘に期待したいところだが…。
(木村慎吾)