まさかこの時期に、テレビで野生動物を食べるシーンが流されるとは。4月27日にスタートした新番組「関ジャニ∞クロニクルF」(フジテレビ系)で放送された「カラスを解体して食う」という企画に驚きの声が寄せられている。
番組では横山裕と大倉忠義の二人が「カラスがとんでもなく美味いらしい」との噂を検証するため、東京・銀座のジビエ肉レストランを訪問。そのVTRを流す前に、横山が「これほんまに、どこまでオンエアすんねやろ?」「ディレクターさんが言ってたもん。どこまで放送できるか分かりませんって」と、番組の攻めすぎな姿勢を指摘していたのだ。
「訪れた店はフランス料理店のようなキレイな内装。シェフによるとカラスは高級フレンチの一品として食されており、昔から歴史ある食材とのことです。ここでお皿に横たわって出てきたのは、見た目そのまんまのカラス。誰がどこからどう見てもカラスそのもので、大倉は明らかに引いていました。一方で横山は食材としてのカラスに興味津々な様子で、押したり撫でたりとペットを触るような手つきで確認。大倉が『なんで普通に触れるの?』とビビりながら尋ねると、『いろんなロケ行き過ぎて、オレ慣れてるんやろな』と斜め上の回答を返していたのです」(テレビ誌ライター)
画面には「このカラスは滅菌消毒されています」とのテロップを表示。またカラス自体は岐阜・飛騨高山でジビエ料理店を営む一家が狩猟したもので、カラスを撃ち落とす場面では「害獣(害鳥)駆除依頼により狩猟を行っています」との説明が表示されていた。
「日本では毎年30万羽ほどが法律にのっとって駆除されており、茨城県の一部地域では昔から食されているほか、他の地域でもジビエ料理の素材となっています。業務用限定ながら通販もされており、食材としてもゲテモノ感は薄いようですね。ただ1羽から100グラムしか肉が取れず、コスパの悪さが難点なのだとか」(前出・テレビ誌ライター)
横山と大倉はカラスの解体にも挑戦。羽をむしり取る際には大倉が「衝撃映像でしょ、これ」と顔をしかめる場面もあった。それに対して実食では大倉も「ちょっと濃厚な鶏肉」と評していたが、視聴者には上手く伝わらなかったようだ。
「調理後にはちゃんとした料理に仕上がっていたものの、一部の視聴者からは《中国では食用のコウモリから新型コロナが広まったのに…》との感想も漏れるなど、不快さは否めなかったようです。しかもコロナ対策からか、中国では野生動物を食べる習慣を根絶させるとのニュースも伝えられ、ネット民からは《この時期に野生動物を食べるシーンなど信じられない》《番組側の見識を問う》との非難も。普段なら不謹慎厨として一蹴されそうなクレームですが、さすがに新型コロナ禍の最中に食用カラスをテレビで取り上げるのは時期がマズかったのかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
どうやら関ジャニの新番組はしょっぱなからケチがついてしまったようだ。
(白根麻子)