「あってもなくても一緒」マツコの“バラエティ不要論”に同調意見が殺到

 タレントのマツコ・デラックスが5月11日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)に出演。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛生活が続く中、芸能界は「あってもなくても一緒」だと気付いたと話している。

 同番組では初のリモート出演となったマツコは、MCのふかわりょうからその感想を聞かれ、「のんびりやってますよ。今、NHKとか民放はしっかりした番組をやられてますよ。ホラン千秋のコンディションも良さそうだし」と他局で“活躍”するタレントのホラン千秋を讃えた。

 続けて、ふかわから「マツコさん自身のステイホームは?」と尋ねられると、現在“マッパ”状態であることを明かし、「普段からどんなにいい加減な仕事してたんだろうと思って。皆さん、大変な思いされているけど、この業界はあってもなくても一緒だってのがよく分かりましたよ」とコメント。自身も身を置くバラエティ業界のコロナ禍での存在意義を自虐的に表現した。

「演劇や音楽の世界で活躍してきた著名人が政府に対して、各業界への補償の少なさを批判する流れがある中、マツコはやや達観した様子で芸能界の必要性を客観的に語りました。また、ネットでは“この業界はあってもなくても一緒”と言い放ったマツコに対して、皮肉にも同調の声が多く並び、『まぁ実際テレビなんてなくてもネットで十分』『無駄なことが浮き彫りになった』『ほんとそう思う。いらんいらん』『これを機に消えたらいい業界』『この際、芸能人も必要ない人は淘汰されてほしい』といった指摘も。コロナによってバラエティ番組の世界が一掃されてしまえば、マツコの働き口もその殆どが失われてしまうわけですが、普段から物欲がないことであまり過度な浪費をせず、貯金が『結構貯まったのよ』と同番組で打ち明けたこともあるマツコだからこそ出せる余裕なのかもしれません。また、芸能界全てが“不要”ではないとの声もあり、『エンターテインメントは必要だよ。ドラマとか楽しく見てる』『バラエティ番組は要らない。ドラマや映画は見たいけど』などといった反応もありました。さすがにどの時間帯にテレビを付けてもあらゆる放送局が“コロナ一色”では、それはそれでストレスとなってしまいそうですからね」(テレビ誌ライター)

 長年のバラエティ長者としての余裕から出た発言だったのかもしれないが、ネット上に続出した多くの“バラエティ不要論”の声には、言い出しっぺのマツコもさすがに複雑な心境ではないだろうか?

(木村慎吾)

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