妊娠・出産、子育ては、目の前の小さな命を大切だと思えば思うほど、ママの心や体に負担がかかります。そのため、ママが生き生きと過ごすためには、必要に応じて周囲の人の助けやサービスを受けることも大切です。
一方で、どうしても一人で抱え込み、いっぱいいっぱいになってしまうというママたちの声も多く寄せられます。その背景には、子育てママたちが持つ“無意識の自覚”がありそうです。
カラダノート社が2020年3月、Webメディア『ママびより』のメルマガ登録者及び同シリーズのアプリユーザー276名を対象に行った「ママを取り巻くアイコンシャスバイアス(無意識の偏見)の調査」で、ママが無意識に感じている子育てについての考え方を調べた結果、次のような自覚が判明したといいます。
「ママは、家事や育児をするのは当たり前だ(パパが少し家事や育児を負担するだけで世間から褒められる)」(約52%)、「子どものぐずりはママが対応すべきだ」(32%)、「ミルクよりも母乳の方が良い育児だ」(28%)、「子供のしつけがなっていない(公共の場でグズグズしたり、大きな声を出したり)のはママのせい」(24%)、「仕事やキャリアを諦めるのはママの方」(23%)、「子供の体調不良での保育園からの呼び出しは、ママが対応するべきだ」(23%)
パパの育児参加が広く認められるようになった昨今でも、半数以上のママが「家事や育児=ママの仕事」と感じている様子。その責任感から、さまざまな場面で「ママが○○しなければならない」と感じているようです。
「私だからこそできること」も、「私がしなければ」「できないと私のせいだ」と思ってしまうと苦しくなり、のびのびとできなくなってしまいますよね。自身の自覚に気付き、緩めてあげることで、苦しい家事や育児が楽しいものに近づきそうです。
(Nao Kiyota)