独立してからも精力的に活動を続けている中居正広。2月21日に開いたジャニーズ事務所退所記者会見で、ジャニー喜多川さんの遺骨の欠片が入った小さな瓶を、御守りとして持参したことは記憶に新しい。この小瓶は日ごろ、父・正志さんの仏壇の横に置いているという。
正志さんほど多くのスターから愛された芸能人の家族はいないかもしれない。正志さんは15年2月19日に肺がんでこの世を去ったが、その2週間ほど前に、正志さんの病床をダウンタウン・松本人志、笑福亭鶴瓶、タモリが見舞っている。そのなかにはSMAP(当時)の香取慎吾もいた。
「香取は手作りのアルバムを持ってきたそうです。中居の写真を貼って『中居くんのパパへ』というタイトルで絵も添えていた。葬儀では、その“世界に一つだけのアルバム”と、中居がお父さんに宛てた手紙を棺に入れたそうです」(スポーツ紙記者)
ジャニーズタレントは、家族のメディア露出をNGにしている。ところが、正志さんだけは特例。バラエティ番組「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)の定期企画「中居&ナイナイの日本一周景気回復の旅」(09年)、「27時間テレビ」(同/12年)に出演して、“名物パパ”として多くの芸人からイジられた。
SMAP時代は「NHK紅白歌合戦」の前日リハーサルを正志さんが見学するのが慣例となっていた。会場の東京・渋谷のNHKホールでは、前方座席が定位置だった。
「正志さんは中居が40歳になっても『ひろちゃん』と呼び続け、3人兄弟の末っ子をかわいがっていました。野球、海外旅行、ゴルフ、麻雀、ドライブなど共通の趣味が多く、中居がSMAPとして売れてからは、マンションや高級車などをプレゼント。めいっぱいの親孝行をしています」(前出・スポーツ紙記者)
スーパースター中居正広の父親も、やはりスターだった。
(北村ともこ)